フランスのマクロン大統領が12月11日に緊急記者会見を行い、その中で最低賃金を100ユーロ引き上げると発表しました。これは先月から多発していた抗議デモへの譲歩案であり、他にも残業代非課税や手当の非課税化などを来年から実施するとしています。
ただ、フランス国民の反発は収まっておらず、依然として「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」運動が全土で続いているところです。
一方で、このフランスの動きについて日本国内では、「デモに効果があることが証明された!」「日本の有権者は舐められている」などと日本の体制や動きを批判する声が多く見られました。フランス人と比べて日本人は政治活動に消極的だと指摘する声もあり、政治運動への参加を促すようなコメントもネット上で飛び交っています。
フランスのデモを受けてマクロンの発表
・最低賃金(月)100ユーロ引上げ
・残業代非課税
・低額年金生活者に対し、社会保障税増額の取り消し
・2018年末手当の非課税化
※他も来年1月から、早!
バランスとるには大企業と富裕層への増税が必要と思うがそこは否定
結構すごい…デモのちから— おびるの (@lightningcomp) 2018年12月11日
高校生たちが後ろ手にされ膝まずかされた姿は、SNSで世界中に配信された。ショッキングな映像はフランス警察への強い批判を招いた・・・
新記事『【パリ発】高校生までが反マクロンデモ 「教育改革は格差・貧困の固定化」』https://t.co/7t0r5HGMdn
=11日、パリ市内 撮影:田中龍作= pic.twitter.com/YKuPhuulHx
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2018年12月11日
フランスの反政府デモの特色は、他の欧州諸国と違って反移民感情によるポピュリズムではない点だ。マルクス的な階級闘争とまでは言わないが、貧富の差が拡大し、低所得層の生活がますます困難になっていることが背景にある。グローバル化が進む今こそ、中道的な社会民主主義の復活が必要だと思う。
— 舛添要一 (@MasuzoeYoichi) 2018年12月11日
【写真特集】フランス全土に広がるデモ、「黄色いベスト」運動https://t.co/taqnMboCBt
フランスで燃料税引き上げに対する抗議に端を発したデモ「ジレ・ジョーヌ(黄色いベスト)」運動の様子を、11月17日から12月1日までの写真でまとめた。 pic.twitter.com/cGqrVBUJtK— AFPBB News (@afpbbcom) 2018年12月11日
フランスのデモとそれに対応するマクロン大統領の姿勢を見ていると、日本の有権者って、本当に舐められているんだな、と思います。税金を上げようが、閣僚が不正をやろうが、「どうせ国民は怒りゃしないよ」と日本の統治者はたかをくくっているのです。今、日本人は自分の民度を問われているのです。
— なうちゃん(弱い自分を恥じないこと、弱い誰かを笑わないこと) (@nauchan0626) 2018年12月11日
デモには、政府に国民の言うことを聞かせる力がある。それが民主主義だ。フランスの黄色いベストデモは、そのことを証明した。フランス国民が示したのは、“金持ち優遇の政治”への怒りだ。日本でもこれと同じ政治が行われている。日本国民はデモの力をもう一度見直すべきだ。 https://t.co/8fGew6ofmu
— m TAKANO (@mt3678mt) 2018年12月11日
フランス人と話す機会があったので、カルロス・ゴーンの逮捕ってフランス人どう思ってんの?日本感じ悪い?って聞いてみたら
「フランス人は基本、金持ちは全員悪い事してる死ねって思ってるので『逮捕ザマーミロいいぞもっとやれ』って思ってる」
という回答が返ってきた。日仏関係は安泰のようだ。
— Nirone(ニローネ) (@Via_Nirone7) 2018年12月11日
マクロンの構想は、フランスで改革を実現し、ドイツと協力して欧州経済政府をつくり、米中のナショナリズム勢力にEUが対抗すること。国内政治が失敗した今、国際構想も失敗するだろう。今起きているのはそいういこと。仏で次に右翼左翼の政権が誕生する危険性も高まった。FTラックマン論考。 https://t.co/OofsA2FFYp
— 国末憲人 Kunisue Norito (@KunisueNorito) 2018年12月11日
いいね!しよう