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鳩山由紀夫元首相のCCS地震説、日本CCS調査は否定 「貯留地点は震源から40キロ以上離れている」

*北海道地震
鳩山由紀夫元首相が昨年9月に発生した北海道胆振東部地震や先日の余震を「人災」と批判した問題で、国立環境研究所は公式ツイッターを通して「基本的には無関係」とのコメントを発表しました。

苫小牧でCCSの実証試験を行っている日本CCS調査株式会社は「地震の震源は貯留地点より水平距離で約31km離れた胆振地方中東部の深度37kmで発生しております(深さを考慮した直線距離で約47km)。実際の二酸化炭素が圧入された地層と地震の震源が位置する地層とは連続性がなく、二酸化炭素の圧入による影響が本地震の震源まで及んだとは考えられません」というような見解を出しており、公式資料の中でも震源の位置や断層の状態から地震誘発は無かったとしています。

↓CCSの注入作業と地下への影響

9 月 1 日(土) 2:25 CO2含有ガス供給元の都合により送気停止・圧入停止
待機状態で維持
9 月 5 日(水) 11:00 CO2含有ガス供給元からの送ガス再開まで時間が必要と判明
17:00 待機から停止状態に移行
9 月 6 日(木) 3:07 地震発生
3:08 地震感知(現地地震計 158gal)、北海道電力(北電)特高停電
3:25 全停電
4:40 無停電電源装置(UPS)停止
5:37 頃 モニタリング測定停止
8:00 設備異常がないことを確認
9 月 8 日(土) 11:18 北電から特高受電再開
12:15 実証試験センター通電確認完了
14:50 地震前の停止状態に復旧(計装空気・窒素・工水運転)
9 月 9 日(日) 15:00 インターネット環境復旧
9 月 10 日(月)11:45 頃 モニタリング機器定期点検中の観測井 OB-3 を除き、モニタ
リング観測再開

↓CCS作業現場と周囲の地盤

管理人が独自に調査してみたところ、「CO2注入が地震を誘発する」との論文は海外を含めて複数ありました。ただし、CCSが必ず地震を起こすことを示しているわけではなく、あくまでも「時と場合によっては地震を誘発する恐れがある」となっています。

大なり小なりCCSが地中を刺激するのはほぼ確実だと思われますが、それだけで「関係がある」「CCSが地震を引き起こした!」と断定するのは難しいところです。北海道地震の例だと震源から直線距離で40キロ以上も離れていることもあり、鳩山氏の発言だけでは断定するほどの根拠になるとは思えません。

 

鳩山由紀夫、北海道地震を“人災”と発信で物議 「事実無根の持論で国民の不安を煽る」と批判の声
https://news.nifty.com/article/domestic/society/12184-46273/

今回の地震については、気象庁から昨年9月に最大震度7を記録した北海道胆振東部地震と震源が近く、「一連の地震と考えられる」という見解が発表されている。前回の地震発生後、国立環境研究所は公式ツイッター上で「(CCSと地震は)基本的には無関係」とコメントしており、苫小牧でCCSの実証試験を行っている日本CCS調査株式会社も、「地震の震源は貯留地点より水平距離で約31km離れた胆振地方中東部の深度37kmで発生しております(深さを考慮した直線距離で約47km)。実際の二酸化炭素が圧入された地層と地震の震源が位置する地層とは連続性がなく、二酸化炭素の圧入による影響が本地震の震源まで及んだとは考えられません」と発表していた。

北海道胆振東部地震のCO2貯留層への影響等に関する検討報告 平成30年11月 日本 CCS 調査株式会社
http://www.japanccs.com/wp/wp-content/uploads/2018/11/report_201811217.pdf

CSS論文
https://www.nap.edu/read/13355/chapter/3

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