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福島原発の汚染水、「浄化水」と印象操作する原発推進派たち!トリチウム以外の放射性物質も!汚染が残ったまま

*東電
福島第一原発の汚染水問題が再び波紋を広げています。

先週に大阪市の松井市長や大阪府の吉村知事は「科学的に安全性が確認できれば大阪湾に放出しても良い」「トリチウム水はただの水だ」などとコメントし、汚染水の海洋放出を容認する考えを示しました。
この発言をキッカケにして、福島第一原発の汚染水放出を容認するような意見が広がっていますが、それは全くの大嘘だと言えます。

東京電力によると、多核種除去設備(ALPS)で汚染水をろ過した後の浄化水から複数の放射性物質を検出し、中には基準値の2万倍を超えるような高濃度の放射性物質もあったとのことです。この検査結果は2018年に発表されたもので、それから多核種除去設備の性能もほぼ変わっていません。

多少の設備改善をしていますが、そのような改善を考慮しても松井市長が言うような「ただの水」レベルまで綺麗な水にはなっていないのです。これと同じ論法で、「海外の原発ではトリチウムを垂れ流しているから問題がない」などと悪質なデマが出回っていますが、トリチウム以外の放射性物質に関しては福島第一原発以上に厳しく取り締まられています。

放射性物質の種類によっては半減期が数百年と長い物もあるわけで、安易に海洋放出を認めるのは極めて危険です。

 

東電 タンクサンプリング(影響核種分析)(01)
http://www.tepco.co.jp/decommission/data/daily_analysis/tank/index-j.html#2037

計画番号 0002037
試料名称 [II]:タンク-汚染水貯留タンク
試料性状 液体
試料採取期間 2018年4月1日~2019年3月31日
分析目的 【1801469改定】62核種の内、影響のある核種の確認の為。<水質項目追加>
公表予定日
分析頻度 随時
分析項目/ 目標検出限界値/ アクションレベル
全ベータ / 4Bq/L / 100000Bq/Lを超える
トリチウム / 2000Bq/L / 40000000Bq/Lを超える
ストロンチウム-90 / 0.1Bq/L / 1000Bq/Lを超える
セシウム-134 / – / –
セシウム-137 / 0.1Bq/L / 1000Bq/Lを超える
ヨウ素-129 / 0.1Bq/L / 4000Bq/Lを超える
ルテニウム-106 / – / –
アンチモン-125 / – / –
コバルト-60 / – / –
pH / – / 2~13の範囲を外れる
塩素、塩素イオン / 1ppm / 19000ppmを超える
浮遊性物質 / 1mg/L / 5mg/Lを超える
化学的酸素要求量 / 1ppm / 30ppmを超える
マグネシウム / 1ppm / 400ppmを超える
カルシウム / 1ppm / 300ppmを超える

“汚染水”大阪湾で受け入れめぐり 市民団体が大阪市に抗議
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190920-00023238-asahibcv-l27

福島第一原発の処理済み汚染水を大阪湾に放出しても良いとする松井市長の発言について、市民らが抗議しました。
福島第一原発にたまり続ける処理済みの汚染水をめぐっては、大阪市の松井市長や大阪府の吉村知事が、科学的に安全性が確認できれば大阪湾への放出に協力する考えを示しています。この発言を受け、ジャーナリストや大学教授らで作る市民団体が、大阪湾での放出をしないよう市に抗議しました。ジャーナリストの木下黄太さんは「(大阪湾は)特殊な地形上、湾内に滞留する可能性が極めて高くなる。放射性物質の影響が外洋に拡散する場合以上にリスクが高くなる」と主張しています。松井市長は「波紋が広がって議論が深まれば良い」とした一方、抗議の内容は福島県を蔑視するものだと批判しました。

 

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