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アメリカのイラン司令官殺害、空爆に法的根拠無し?世界で反発拡大 国連総長「新たな湾岸戦争は止めるべき」

*国連
イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害された事件で、アメリカを批判する声が世界各地に広がっています。
国連事務総長のグテレス氏は「新たな湾岸戦争に対応する余裕は今の世界にはない」との声明を出し、双方にこれ以上の衝突は避けるように呼び掛けました。

ドイツのマース外相も「今は状況がさらにエスカレートして地域全体に火がつくのを防ぐことが大事だ」とコメントしており、各国と協力して話し合いの場を設けるように促していました。

また、ロシアのラブロフ外相は「アメリカのとった対応は地域の平和と安定にとって深刻な結果をもたらし、新しい緊張を生み出す」と述べ、アメリカの攻撃を激しく批判しています。

今回のアメリカの空爆を巡っては主権国家のイラクの許可を得ていないとして、法的根拠に問題があると指摘する声もありました。
イラク政府の関係者からは「主権侵害だ」とのコメントが出ている状態で、アメリカの空爆の正当性を巡って世界各地で議論になっています。

一方で、アメリカの方はトランプ大統領がイランに「報復攻撃をしたら大規模な攻撃で反撃する」と強気の発言をしていることから、アメリカがこのまま世界の言うことを大人しく聞くとも思えないところです。

 

焦点:イラン司令官殺害、米政府の法的根拠に疑問の声
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200105-00000008-reut-asia

[ニューヨーク 3日 ロイター] – イラン革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」のソレイマニ司令官を空爆して殺害したことについて米政府は、自衛行為だと正当化し、国際法に違反しているとの非難や、法律の専門家や国連の人権関係者の懸念をかわそうとしている。

国連総長、新たな湾岸戦争警告 イラン司令官殺害
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000002-jij-int

【ニューヨーク時事】グテレス国連事務総長は3日、イラン革命防衛隊コッズ部隊のソレイマニ司令官殺害を受けて報道官を通じ声明を出し「新たな湾岸戦争に対応する余裕は今の世界にはない」と警告した。

イラン司令官殺害 米国内や各国の反応
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200104/k10012235051000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002

ドイツのマース外相は3日、ツイッターで「今は状況がさらにエスカレートして地域全体に火がつくのを防ぐことが大事だ」と書き込みました。

そのうえでアメリカのポンペイオ国務長官とEU=ヨーロッパ連合のボレル上級代表と協議をしたとして、関係する各国と協力して事態の鎮静化を図る考えを示しました。

またフランスのルドリアン外相も3日、声明を発表し「すべての当事者に対して自制を求めるとともに、イランに対して地域の不安定な状況を悪化させたり、核開発で危機をもたらすような行動を避けるよう求める」としています。

 

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