ロシアのプーチン大統領は6月12日に演説を行い、「私たち一人一人にとって、カリーニングラードからカムチャツカやクリル諸島などに至る祖国は、家族であり家なのだ」と述べ、北方領土を含めてロシアの領土だと強調。
北方領土の返還はあり得ないとして、改めてロシアの意思を示しました。
近いうちに憲法改正の国民投票が行われることから、プーチン大統領は国内の引き締めや国民の支持集めを重視しており、北方領土の返還には消極的となっています。
最近はプーチン大統領の支持率が下がっていることもあって、領土問題で全く妥協が出来ない環境となっている状態で、一時期は進展が見られた日露首脳会談も完全にストップしているのが実情です。
こうなると北方領土問題の解決はほぼ不可能であり、また同じようなやり取りが何年も続くことになると見られています。
安倍政権が宣伝していた北方領土の共同開発も日本主導ではなく、このままだと北方領土はなし崩し的にロシア領土で確定的になってしまうかもしれません。
ロシアのプーチン大統領は12日、国の祝日にあわせて行った演説で、北方領土を含む島々もあわせてロシアの領土だと強調しました。プーチン大統領が重視する憲法改正の是非を問う全国投票が来月行われるのを前に、国民の愛国心に訴えかけるねらいがあるとみられます。

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