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6月以降の国内感染者、新タイプのウイルスと分析結果 感染力を強化したタイプ 国立感染症研究所


新型コロナウイルスについて、6月頃から日本国内で流行しているタイプと、4月に流行したタイプで違うゲノム情報に変異していたことがわかりました。

これは国立感染症研究所が発表したもので、4月に日本国内で流行した新型コロナウイルスは中国の武漢型だったのに対して、6月中旬頃から日本国内で感染者数が急増した新型コロナウイルスは欧州系統のタイプに変化。
1ヶ月間で2塩基ほど変異し、4月の新型コロナウイルスと比べて感染力が強まっていると分析されています。

国立感染症研究所は「現場対策の尽力により一旦は収束の兆しを見せたが、6月の経済再開を契機に若者を中心にした軽症(もしくは無症候)患者が密かにつないだ感染リンクがここにきて一気に顕在化したものと推察される」とまとめ、4月からの対応で取りこぼした感染者が水面下で感染を拡大してしまった可能性が高いと指摘していました。

今後の対応策として隠れた感染リンクを早く察知する必要があり、聞き取りによる実地疫学調査に加え、ゲノム分子疫学調査による拡散範囲を特定し、新型コロナウイルスのクラスター傾向を詳細まで分析する必要があるとしていました。

海外でも新型コロナウイルスの変異報告は多数見られ、感染力に関してはベトナムなどでも強まったタイプが確認されています。
環境や状況によって強毒化する可能性もゼロではなく、引き続き新型コロナウイルスのゲノム情報に注意が必要です。

 

新型コロナウイルスSARS-CoV-2のゲノム分子疫学調査2 (2020/7/16現在)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/basic-science/467-genome/9787-genome-2020-2.html

6月下旬以降をネットワーク図で分類すると、さらに変異が進んだ特定のゲノムクラスターを確認し、ネットワーク図(図1)・右下の離れたクラスター●(赤背景)を基点に全国各地へ拡散していることが分かった。
これらゲノム情報は、欧州系統(3月中旬)から さらに6塩基変異を有しており、1ヶ月間で2塩基変異する変異速度を適用すれば、ちょうど3ヶ月間の期間差となり時系列として符合する。
この3ヶ月間で明確なつなぎ役となる患者やクラスターはいまだ発見されておらず、空白リンクになっている。この長期間、特定の患者として顕在化せず保健所が探知しづらい対象(軽症者もしくは無症状陽性者)が感染リンクを静かにつないでいた可能性が残る。
6月下旬から、充分な感染症対策を前提に部分的な経済再開が始まったが、収束に至らなかった感染者群を起点にクラスターが発生し、地方出張等が一つの要因になって東京一極では収まらず全国拡散へ発展してしまった可能性が推察された。

 


 

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