イギリスのスコットランド自治政府が新型コロナウイルスの第2波に関する研究調査を発表し、旅行が感染拡大を促進させたとの結論をまとめました。
研究チームによると、春の第1波と夏以降の第2波は新型コロナウイルスの遺伝子配列が異なっており、感染者から採取したウイルスの遺伝情報を分析した結果、第1波の新型コロナウイルスはロックダウン後にほぼ消えるも、それから夏の旅行経由で第2波のウイルスが国内各地に拡大したことが確認されたとのことです。
正確には旅行者が移動することで、それとやり取りした現地住民や関係者が感染し、夏季の旅行によってスコットランド全域に感染が広がったと指摘。
夏のバカンスシーズンでイギリスの国内外からウイルスがスコットランドに持ち込まれたとして、旅行と感染拡大に明確な繋がりがあると報告しています。
この調査報告を受けてスコットランド自治政府のスタージョン首相はクリスマスや年末年始の移動自粛を追加で呼び掛け、住んでいる街や都市を超えて大きな移動をしないように注意喚起を出しました。
日本では菅首相らが「感染拡大と旅行の関係にエビデンスが無い」と言及し、GoToトラベルキャンペーンなどを継続していますが、それもイギリスの調査報告で完全否定された形だと言えるでしょう。
Epidemic waves of COVID-19 in Scotland: a genomic perspective on the impact of the introduction and relaxation of lockdown on SARS-CoV-2
https://www.cogconsortium.uk/wp-content/uploads/2020/12/9th-December-2020-COG-UK-Report-Scotland-SARS-CoV-2-a-genomics-perspective-SAGE.pdf
2つのレポートを読んで明らかなのは、2国間の調査結果の類似性です。彼らは、以前のCOG-UK分析(Filipe et al。、2020; Plessis etal。2020)を確認するウイルスの繰り返しの導入の物語を語り、その後、いくつかのウイルスは集団全体に非常に広範囲に広がります。シーケンスされたウイルスは、診断されたすべてのケースの約4分の1を占めるため、生成されるデータは過小評価されていることに注意することが重要です。
スコットランドでは、分析により、初めて見られた新しい系統に基づいて定義された、約300の独立したウイルスの国内への導入が確認されました。同じ「新しい」系統が何度も導入される可能性があるため、これは導入を呼びかけていますが、これは最初に検出されたときにのみカウントされます。これらの「新しい」系統の約4分の1だけが確立されたように見えました(5回以上検出されたと定義されています)。これは、一部の系統がR0> 1を維持する機会に関連している可能性があります。たとえば、1回のイベントで多数の人が感染した場合に、スーパースプレッダーイベントを通じて拡散することになります。
感染再拡大、旅行が原因 英が遺伝子解析で結論
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN110CH0R11C20A2000000
【ロンドン=時事】英スコットランド自治政府のスタージョン首相は9日の記者会見で、今夏以降の新型コロナウイルスの感染再拡大は旅行が原因だったと発表した。英科学者チームがウイルスの遺伝子配列を解析した結果、夏季の旅行によって英国内外からウイルスがスコットランドに持ち込まれたと結論付けた。クリスマス休暇を前に、不要不急の旅行の自粛を住民に改めて呼び掛けた。
スコットランド・ウェールズでの、第1波・第2波のコロナウイルスの遺伝子配列の調査により、第二波のウイルスのほとんどは外から(特に外国から)新たに移入されたものであることが判明。旅行がウイルスの拡散を促進し、人口密度の高い地域で広がったと結論https://t.co/ey5I71H1jg
— Masahiro Ono 小野 昌弘 (@masahirono) December 10, 2020
英スコットランドのスタージョン首相が、科学的調査の結果「旅行が感染拡大の原因」と結論。検査も調査もせず、故意にエビデンスを残さないようにしておきながら「エビデンスがない」などと言って「GoTo」を正当化し続ける本邦政府とは大違いだ。恥ずべきだ。 https://t.co/nqjP5TAqrb
— 異邦人 (@Narodovlastiye) December 10, 2020
はははは。ですよねー。という記事。このままだと東京は1日1000人を超える。年末年始の移動を放置するのは危険だと思う。なぜなら年末年始、人間は再会した人とお酒を飲みがちだから!→新型コロナ: 感染再拡大、旅行が原因 英が遺伝子解析で結論: 日本経済新聞 https://t.co/2qk8nrooEK
— Hiromi Matsuda (@cobta) December 11, 2020
エビデンス出ちゃった❤️ https://t.co/yoFImag6DM
— B0BB1E (@b5o3w) December 11, 2020
新型コロナ: 感染再拡大、旅行が原因 英が遺伝子解析で結論: 日本経済新聞 https://t.co/Rx4SZ3YECR
GoToと感染拡大の関係が証明された場合、菅氏はどう責任を取るのだろうか?
ナ~に、そんな事はさせないと今から鼻糞ほじっくてるだろう。#Goto コロナ#Goto菅— 老駿 (@KentSan5) December 11, 2020
日本の場合、そもそもこういう調査を行っているのか?という問題。
行っていないのなら、海外事例を参考に解釈するしかない。
https://t.co/vKosPWnmGP— りすくん (@tanarin_h) December 11, 2020
日本も自慢の「富岳」で遺伝子解析したら?
あ、あれは飛沫シミュレーションが専門か。新型コロナ: 感染再拡大、旅行が原因 英が遺伝子解析で結論: 日本経済新聞 https://t.co/frcEvq0KeX
— つぐのすけ (@tcdctrn) December 11, 2020

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