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iPSの山中伸弥教授が変異ウイルスに警鐘!「変異型ウイルスが主流となると、これまでの対策では太刀打ちできません」


*京都大学
京都大学iPS細胞研究所の山中伸弥教授が新型コロナウイルスの変異株に強い警鐘を鳴らしました。

山中教授は自身のホームページ上で変異ウイルスについて、「もしイギリス変異株で0.74上昇するとすれば、緊急事態宣言による全国民の努力が帳消しになってしまうことになります。もしこの変異株が主体で第4波が起これば、今回と同様の緊急事態宣言の内容では、収束には向かわない可能性があります」「これまでの努力や対策では到底太刀打ちできない可能性が高いと思われます」と述べ、イギリス型に匹敵する変異ウイルスが主流となった場合、新型コロナウイルスの収束は困難になる可能性があると指摘。

これまでのウイルス対策では太刀打ちできない恐れがあるとして、実際に変異株が増加している神戸市を参考に紹介した上で、「またRtが1未満の現状でも、変異株に限ってみれば1をはるかに上回っている計算になり、どんどん増えていることになります」ともコメントしていました。

山中教授がこんなにも強い懸念を示すのはかなり珍しく、それだけ新型コロナウイルスの変異株が驚異的な存在であることを示していると言えるでしょう。

最後に変異ウイルス対策として「国民と政府・自治体がこれまで以上に力を合わせて賢い行動を続けることが必要です」とも言及していましたが、現在の情勢を見ると、自粛疲れや政府の補償不足もあって、一致団結して動けていないのが実情です。

 

R1/B.1.1.316 注意すべき第4の変異
https://www.covid19-yamanaka.com/cont1/62.html

注意すべきウイルス変異株としては、イギリス型(B.1.1.7)、南アフリカ型(B.1.351)、ブラジル型(P1)がよく知られていますが、日本国内では、もう一つの変異株であるB.1.1.316株が拡大しつつあります。この株はR1株と呼ばれることもあります。この第4の変異株は、感染性や病原性を上げる可能性が示唆されているN501Y変異はありませんが、ワクチンの反応性に影響する可能性が示唆されるE484K変異を有しています。発生源は不明ですが、海外から流入したと考えられています。関東全域で同定されています。

イギリス型変異ウイルスの脅威
https://www.covid19-yamanaka.com/index.html

緊急事態宣言による国民の努力で、2月上旬には0.7程度まで減少しました。緊急事態宣言のRtに対する効果は最大で0.8程度であったと言えます。もしイギリス変異株で0.74上昇するとすれば、緊急事態宣言による全国民の努力が帳消しになってしまうことになります。もしこの変異株が主体で第4波が起これば、今回と同様の緊急事態宣言の内容では、収束には向かわない可能性があります。またRtが1未満の現状でも、変異株に限ってみれば1をはるかに上回っている計算になり、どんどん増えていることになります。実際、神戸市内では3月11日までの1週間で、新規感染者に占めるイギリス型変異株の割合が50%を超えていると報告されている。
変異株の割合、神戸では55%に 経路不明は3倍増加 (msn.com)

変異株の致死率が高いとすると、医療への影響も第3波より大きくなることが危惧されます。ウイルスへの対策はシーソーに例えられることがあります(図)。国民の努力や政府・自治体による対策とウイルスの感染力・病原性のバランスです。前者が重ければ収束に、後者が重ければ感染拡大につながります。イギリス型変異株が主流を占めると、シーソーの相手の体重が100キロから170キロに増えることになります。これまでの努力や対策では到底太刀打ちできない可能性が高いと思われます。

 


 

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