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福島原発事故後の食品規制、日本がWTOで逆転敗訴!韓国は禁輸を継続へ 菅官房長官「敗訴との指摘は当たらない」


2011年の福島原発事故をキッカケにして韓国が福島などの水産物を全面禁輸している件について、日本が世界貿易機関(WTO)に提訴した訴訟で、日本側が逆転敗訴になりました。

日本政府は「差別的かつ必要以上に貿易制限的でWTO協定のルールに違反する」として韓国の禁輸解除を求めて訴訟をしましたが、WTOの上級委は「パネルは製品サンプル中の(放射性物質の)実測値のみに基づいて安全性を調査している」と指摘。
更に日本政府の言い分を「WTOでは食品の安全性について科学的証拠が不十分な場合、暫定的に規制を認めている」と否定し、福島原発事故による放射能汚染の安全性を示す根拠は不十分だと言及していました。

WTOの紛争処理手続きは2審制で、今回の上級委は最終審となります。30日以内にWTOの全加盟国会合で採択され確定することになり、正式に福島周囲の食品輸入制限を認めることになる見通しです。

一方で、菅官房長官は記者会見で「(日本の)敗訴との指摘は当たらない」と述べ、韓国に引き続き二国間協議などを通じて輸入解禁を求めるとしています。
*日本産の食品規制は現在も世界各国で継続中

 

参照 Appellate Body issues report regarding Korean restrictions on Japanese food imports
https://www.wto.org/english/news_e/news19_e/495abr_e.htm

WTO逆転敗訴 安全性を立証しようとの日本政府の狙い裏目に
https://mainichi.jp/articles/20190412/k00/00m/020/065000c

世界貿易機関(WTO)の紛争を処理する上級委員会は11日(日本時間12日未明)、韓国が東京電力福島第1原発事故後に福島など8県産の水産物の輸入を全面禁止しているのはWTO協定のルールに違反するとした1審の判断を覆し、日本は逆転敗訴した。勝訴をテコに輸出拡大を図ろうとしていた日本政府への打撃は大きい。一方、韓国は禁輸を継続する方針を示した。

WTO日本敗訴には当たらず、韓国に禁輸撤廃働きかけ=官房長官
https://jp.reuters.com/article/suga-wto-idJPKCN1RO077

[東京 12日 ロイター] – 菅義偉官房長官は12日閣議後の会見で、韓国による福島などの水産物輸入禁止措置をめぐる世界貿易機関(WTO)紛争処理の最終審について「(日本の)敗訴との指摘は当たらない」と述べた。その上で、韓国に対し、科学的根拠に基づき禁輸措置全体を撤廃するよう二国間協議を通じて求めていく考えを示した。


●以下、ネットの反応


●管理人コメント
日本政府から提訴した裁判ですが、結果的に世界中の食品規制を認める形になったのは苦笑。韓国以外の多くの国も日本の食品輸入を制限しているわけで、これが世界基準で見た時の普通です。
数年足らずで放射性物質が消えるなんてことはなく、核種によっては数十万年単位で残り続けます。福島第一原発の方もまだ放射性物質が垂れ流し状態になっているわけで、勝てると思った日本政府や関係者の方々に呆れてしまうところです。

 

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