新型コロナウイルス、政治、経済、地震、放射能、災害などを中心に様々な情報を提供しているサイトです!

前代未聞のトランプ・ゼレンスキー首脳会談、駐米大使は涙ぐみ 歴史的な決裂でEU対ロシアに変化 トランプで世界は軍拡競争へ


*BBC
3月1日にホワイトハウスで行われたアメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の首脳会談は悪い意味で歴史的な怪談となりました。

当初は和やかな雰囲気で会談が開始されるも、ロシアへの対応や安全保障を巡って途中からゼレンスキー氏とトランプ氏、バンス米副大統領の3人で激しい口論に発展。
その様子を見ていたウクライナの駐米大使が涙ぐむ様子も撮影されており、当初はウクライナの鉱物資源に関する簡単な署名が行われるだけだと思われていた会談はまさかの決裂となって終了しました。

口論後にトランプ政権側は「大統領執務室でのあのような侮辱を受けた後で、物事を前進させることは不可能であり、これ以上の関与は逆戻りするだけだ」として、ウクライナ側にホワイトハウスから立ち去るように通達し、議論を求めていたウクライナとの協議を打ち切ったと報じられています。

この会談でトランプ大統領が激怒したのはゼレンスキー大統領がアメリカに対して礼節を欠いてて侮蔑的だとする点で、実は会談の挨拶時から「スーツ姿ではない」というような皮肉発言をしていました。
生粋のビジネスマンであるトランプ大統領としてはゼレンスキー大統領がスーツ姿ではないことや、鉱物資源の取引よりも国家としての尊厳を優先したことが不快だったのではないかと思われ、一連の議論の中で怒りが溢れ出てしまったという流れで見たほうが良さそうです。

一方でゼレンスキー大統領もウクライナ戦争を戦った国の代表者であるとの自覚が強いことから、安易な署名や合意の前にまずは軍事的な安全保障を要求していたこともあり、このような認識の違いで両者の意見が衝突した可能性が高いと思われます。
金銭や資源のような取引合意と礼節を求めたトランプ大統領に対して、軍事安全保障や国家の尊厳を守るように求めたゼレンスキー大統領。

両者のやり取りを見返しても微妙に意見の食い違いが見られ、これが積み重なった結果、今回の決裂に繋がったのだと考えることが出来ます。

既に欧州各国が動き出していますが、アメリカ抜きのウクライナ戦争も視野に入れて各国首脳が慌ただしく電話会談を実施。
これまで欧米諸国の支援を得たウクライナ対ロシアの構図だったウクライナ戦争が変化する可能性があり、EUとウクライナ対ロシアの全面対決と変わるかもしれません。

ウクライナが徹底抗戦を断念する可能性も考えられますが、どちらにしてもアメリカのトランプ大統領がこのような姿勢だと明確化されたことで、アメリカに対する同盟国としての信頼や秩序が壊れ、日本を含めた世界各国は自国防衛のために今まで以上の軍備拡張路線に走り出すことになるでしょう。

未来の歴史でトランプ大統領は第三次世界大戦のキッカケを作った大統領として名を残すかもしれず、アメリカがこのまま安全保障への関与を縮小した場合、世界は軍備拡張からの大戦前夜の緊張状態に突入することになります。

 

駐米大使は涙ぐみ、ゼレンスキー氏は…会談決裂後の様子が明らかに
https://mainichi.jp/articles/20250303/k00/00m/030/066000c

 トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領による2月28日の会談が「決裂」した後、ゼレンスキー氏がホワイトハウスを出て行くまでの様子が判明した。会談に同席したウォルツ大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が、FOXニュースの1日のインタビューで明かした。

大統領執務室で開かれた両首脳の会談は、代表取材の記者団が見守る状況で始まった。しかし、途中からゼレンスキー氏とトランプ氏、バンス米副大統領との口論に。約50分後にトランプ氏が「もう十分見ただろう。これは素晴らしいテレビ番組になるだろう」などと語ったところで記者団は退出させられた。

「怒りと恐怖」会談に見るゼレンスキーの指導者像 優位な立場を利用するトランプ大統領とは対照的だった
https://toyokeizai.net/articles/-/862060?display=b

トランプ大統領の怒りは、譲歩を引き出す戦略?
トランプ大統領に目立った感情は、怒り。眉を中央に引き寄せる怒り表情を生じさせ、指を相手に指すジャスチャーでゼレンスキー大統領の問題点を指摘します。応酬が続く中、次第に顔も赤くなり、興奮が高まる様子がわかります。

さまざまな研究によると、ビジネス交渉では怒りを示す側のほうが、相手から譲歩を引き出しやすいことがわかっています。「交渉経験豊富なトランプ大統領は、怒り感情の使い方を体得しており、ゼレンスキー大統領に怒りを向け、意見の変更を迫ろうとした」とも考えられます。

しかし、怒りは譲歩を引き出すと同時に友好関係を損ない、将来の交渉機会にマイナスに働くことがわかっています。ゆえに、トランプ大統領は怒りを戦略的に使っていたというより、「単に力関係で優位だったため、怒りを抑える必要がなかった」というほうが真実に近いのかもしれません。

 

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
\  SNSでみんなに教えよう! /
\  情報速報ドットコムの最新記事が届きます! /
情報速報ドットコムの最新記事が届きます!