自衛隊の戦闘機F2について、防衛省は後継機の国産を断念すると発表しました。
報道記事によると、防衛省はF2の後継機の開発を行っていましたが、国内の企業だけで完全国産を達成することは不可能と判断し、今週中にも米政府に共同開発の打診を行うとのことです。
日本側の情報要求書(RFI)をアメリカに確認してもらった上で、実際に開発が可能か精査する形になります。
F2は対艦攻撃能力が非常に優秀な機体で、F-16を大型化した機体に空対艦ミサイルを最大4発も搭載することが可能です。これは戦闘機として世界最高レベルの対艦攻撃能力となっており、島国の日本ならではの対艦攻撃専用機だと言えるでしょう。
導入された機体の数は約90機で、F35で代替する案も浮上しているようです。ただ、その優れた対艦能力は他の戦闘機にはなく、代替するとしてもかなり難しい状態となっています。
F2後継機の国産断念へ 防衛省、国際共同開発を検討
https://www.asahi.com/articles/ASL3443MHL34UTFK004.html
防衛省は2030年ごろから退役する航空自衛隊の戦闘機F2の後継機について、国産開発を断念する方向で最終調整に入った。今週中にも米政府に対し、日本が必要とするF2後継機の性能に関する情報要求書(RFI)を提出し、米企業からの情報提供を求める。防衛省は今後、国際共同開発を軸に検討を進めるが、米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Aを追加購入する代替案もある。
F-2 (航空機)
https://ja.wikipedia.org/wiki/F-2_
F-2(エフに、エフツー)は、F-1の後継として開発された日本・航空自衛隊の戦闘機である。1995年(平成7年)に初飛行を行い、2000年(平成12年)から部隊配備を開始した。
公式な愛称ではないが、関係者やファンからは「平成の零戦」や「バイパーゼロ」などと呼ばれることがある。
F-2の開発は当時の日米貿易摩擦などに端を発するアメリカ合衆国との政治的問題が絡み、当初のエンジンの輸入(ライセンス生産)を前提とした国産開発から、F-16戦闘機をベースとした日米共同開発へと推移した。米国は後部胴体と左主翼のみを生産。
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