消費者庁がスマートフォンのモバイルバッテリー発火に注意を促しました。
消費者庁によると、この5年間でモバイルバッテリーの発火事件が162件も発生しているとして、スマートフォンの異常を感じたら注意するように呼び掛けています。具体的な内容として、「膨らんでいる」、「熱くなっている」、「変な臭いがする」などの異常を感じたらスマートフォンの使用を止めるように求めていました。
事前の対応策として、「スマートフォン本体のリコール情報の確認」や「本体への強い衝撃を避ける」、「高温の環境に放置する行為を止める」と書いてあり、使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出すように要請しています。
過去には新幹線の中でモバイルバッテリーが破裂し、両足にやけどを負ったケースもありました。海外だと失明のような重症になった事例もあり、気温が高くなる夏はモバイルバッテリーの扱いに細心の注意が必要だと言えるでしょう。
消費者庁 モバイルバッテリーの事故に注意しましょう!
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_safety/caution/caution_020/
モバイルバッテリーは、スマートフォンやタブレット等を充電できる予備の電源として、近年急速に普及しています。軽量でありながら高電圧かつ大電力なため、多くの消費者にとって身近なものになっていますが、取扱いを誤ると発熱によってやけどを負うこともあり、場合によっては事故につながることもあります。
消費者庁には、モバイルバッテリーに関する事故情報が平成25年6月から令和元年6月末までに162件寄せられています。中には、公共交通機関の中で事故が起こり、運行が遅延したり、火災が発生した事例もありました。
特に帰省や旅行でモバイルバッテリーを持ち運ぶ機会が増える時期ですので、以下の点に注意しましょう。(1)リコール対象製品でないか、リコール情報を確認しましょう。
(2)新規に購入する際は、PSEマークを必ず確認しましょう。
(3)製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしましょう。
(4)充電中は周囲に可燃物を置かないようにしましょう。
(5)膨らんでいる、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止しましょう。
(6)充電コネクタの破損や水ぬれに注意しましょう。
(7)公共交通機関での事故を避けるため、持込規則を確認して、それに従いましょう。
(8)使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出しましょう。やむを得ず廃棄する際には他の家庭ごみと区別して出しましょう。
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