2020年4月から開始予定だった英語民間試験の導入ですが、文部科学省が実施を見送る方針を固めたことが分かりました。
これはNHKが報道した情報で、試験導入まで残り半年まで迫った段階で、利用する大学の準備不足が目立ち、学校側からも「難易度の異なる試験を合否判定に使うことは難しい」「受験料などの費用負担が大きい」というような指摘の声が相次ぎ、文部科学省は導入の見送り方針を決めたとのことです。
初年度利用する大学と短大は全体の6割ほどにとどまる見通しで、10月になっても試験会場などの詳細な情報が公表されなかったことから、事業者や学生の双方からも批判の声が噴出していました。
さらに萩生田大臣の「身の丈にあわせて」という発言で世論からの疑念や不信感も高まり、政府として導入見送りを決断することになったと見られています。
英語の民間試験では従来のセンター試験とは別の形で、ベネッセや日本英語検定協会など6つの事業者による検定試験が実施される予定でした。
萩生田大臣の「身の丈にあわせて」という発言が問題となった新たな大学入試に導入される英語の民間試験。文部科学省は、予定していた来年4月からの実施を見送る方針を固めたことが関係者への取材でわかりました。
午前の文部科学委員会で、城井崇議員と萩生田大臣の質疑応答を聞いていて驚いたのですが、目下トップダウンで導入が強行されている英語民間試験で、最も高額なものは「5万7060円」と聞いて耳を疑いました。センター全教科3回受けられる金額です。貧困層はおろか平均的な家庭すら入試受けられませんよ。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) 2019年10月30日
英語民間試験の延期を求める会に参加。現役高校生の声は「受験には、稚内から札幌までの交通費も高額」「これは受けなきゃ大学に行けない。予備校とは違う」「アルバイトが採点。不備の責任は取れるのか」「こんな試験で人生の節目を決められてはたまらない」など、切実。不公平な制度は撤回を。 pic.twitter.com/x5WyDWleEG
— 山添 拓 事務所 (@yamazoejimusyo) 2019年10月31日
文科大臣が「身の丈」発言を撤回しても、入試改革による格差や不公平は解消しません。
教育の機会均等を保障するには中止しかない。少なくとも延期は必至。今日、衆院で大臣は「さらに混乱あれば考える」と答弁していましたが、現場はすでに大混乱。
共通ID発行前に決断を。https://t.co/hbWs12EC9z— 吉良よし子 (@kirayoshiko) 2019年10月30日
「延期になれば文科省の信頼は地に墜(お)ち、入試改革が困難になる」(文科省幹部)。
ええ~! そんな体面のために、崩壊状態の入試を受験生に押しつける? 延期で文科省の株はあがります。皆、応援してますよ。大丈夫。文科省ががんばってくれないと困るでしょう。https://t.co/y4qz4vMru3
— 阿部公彦 (@jumping5555) 2019年10月30日
最近になって新共通テストに興味を持った人はよく考えてください。
一番のウリだった英語民間試験の活用がこのザマです。記述問題の導入や「思考力・判断力・表現力等」を問う作問が、どれほどボロボロであるかは火を見るより明らかです。— 吉田弘幸 (@y__hiroyuki) 2019年10月31日
英語民間試験の延期論。新テストで問題があるのは英語だけではない。数学では問題文が無駄に長くなり、数学の基礎力を適切に測れない。また、新たに導入される記述式問題では採点の信頼性が低く、自己採点が困難(採点はベネッセに61億払って丸投げ)。新テストを中止しセンター試験を継続するべき。
— 大澤裕一 (@HirokazuOHSAWA) 2019年10月30日
読売新聞1面。『英語民間試験、延期論。政府内。20年度開始控え。大学共通テスト。延期の場合、最低でも1年は先送りする見通し』。政府内で延期の動きが出てきました。高校生や教員の方々の声が政府を動かしつつあります。『教育の機会均等』を求める切なる声は誰も止められません。あと一息です。 pic.twitter.com/iAOGWmBCAl
— 山井和則 (@yamanoikazunori) 2019年10月29日
高校2年生。私たちはモルモットではない。そもそも英語民間試験は大学入試に必要なのか、機会の格差は大きい、いい加減な試験に人生の節目決められるこんなことあっていいのか。一度立ち止まって、高校生の声を聞いてほしい。 pic.twitter.com/xA7Uz1Yee0
— 宮本徹 (@miyamototooru) 2019年10月31日
何だこれ、英語の民間試験ってベネッセの試験じゃないか!、TOEFLかと思っていた。何でベネッセの英語の試験が全国の国立大学の入試になるんだ?全く理不尽、利権そのもの、めちゃくちゃじゃないか!!
ベネッセ、英語民間試験の概要発表 161地区に会場https://t.co/TllrTUlYBa
— 藤原直哉 (@naoyafujiwara) 2019年10月31日
どんなに識者が批判しても揺るぐ気配のなかった英語民間試験が、大臣の発言一つで延期かという情勢じゃん。
このように、権力者の失言を責めることに意義がある場合もあるんだよね。
現代日本ではほぼ全ての政策が表向きの顔を整えてから出てくるけど、失言には繕いきれなかった本音が露呈するので。— ystk (@lawkus) 2019年10月30日
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