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アビガンの承認、5月中は困難に!安倍首相の承認宣言は適当?臨床試験が長引く 担当教授「首相は何を根拠に」


5月4日の記者会見で安倍晋三首相が「5月中の承認を目指す」と宣言した治療薬「アビガン」ですが、効果の確認作業が遅れていることから、承認が6月にずれ込むことが分かりました。
現在はアビガンの効果を確認するための臨床試験を行っている最中で、今の時点で目に見える大きな効能が確認できないとして、中間報告で「有効性を示す科学的根拠は十分でない」と発表。

新型コロナウイルスに効果がある可能性を否定しませんでしたが、少なくとも臨床試験で大きな効果を確認することが出来た症例は一部に留まっているとしています。
臨床試験でアビガンの効果を確かめるために参加した人数は86人で、中間報告だと40人ほどの結果が判明したとまとめられていました。

目に見えるような大きな効果は無かった一方で、同時に副作用の報告もほぼ見られず、中間報告でアビガンを否定したわけではありません。

臨床研究を進めている藤田医科大学の土井洋平教授はブルームバーグの取材に「5月中の承認は根拠に欠けており時期尚早の可能性がある」「臨床研究がまだ終わっていないため、何を根拠にしたのかが分からない」「第三者が取りまとめた中間段階での研究の解析結果は把握していない」などとコメントしており、安倍首相の承認宣言に疑問を投げ掛けていました。

臨床試験のペースから今月中のアビガン承認は厳しく、早く見ても来月上旬ぐらいになると予想されています。
安倍首相がどのような根拠で5月承認を宣言したのかも気になるところで、根拠もなく首相が日本全国に宣言したとするのならば、それはそれで大問題だと言えるでしょう。

 

5月中のアビガン承認は困難 有効性示す科学的根拠不十分
https://mainichi.jp/articles/20200520/k00/00m/040/249000c

 新型コロナウイルスの治療薬候補の一つとされる抗ウイルス薬「アビガン」について、国内で進められている臨床研究の進捗(しんちょく)を評価する第三者委員会が中間解析では効果を判断せず、研究続行を決めたことが20日判明した。安倍晋三首相は4日の記者会見で「5月中の承認を目指す」としたが、現時点では有効性を示す科学的根拠は十分でなく、5月中の承認は困難な状況となっている

5月中のアビガン承認は時期尚早、根拠欠くー臨床研究の藤田医大教授
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-05-20/QALSHLT1UM0Y01

新型コロナウイルス感染症治療薬としての承認に注目が集まる「アビガン」を巡り、臨床研究を進めている藤田医科大学の土井洋平教授は19日、ブルームバーグの取材に対し、5月中の承認は根拠に欠けており時期尚早の可能性があるとの認識を示した。

 

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