ロシア編入の住民投票、兵士らが住民を戸別訪問！結果は９０％の賛成多数で用意か　ロシアでは予備役動員で国外脱出が拡大　

＊BBC
ウクライナの南東部でロシア編入の是非を住民投票が本格的に行われていますが、各地でロシア側の兵士らが投票を促す個別訪問を行っていることが分かりました。

これは現地メディアやロイター通信などが報道した情報で、武装したロシア兵が投票を促すために占領地域で戸別訪問を行っているとのことです。
住民に投票を強要していることもあるとして、ロシア側が口実を作るために投票を強引な形で促していると見られています。

また、独立系メディア「メドゥーザ」はプーチン政権があらかじめ用意した「編入賛成９０％前後」というような結果が発表される見通しだと取り上げ、結果ありきの住民投票だと報道していました。
結果ありきだからこそ住民が投票したとする証拠を作り上げているとして、投開票日までにロシア側の行動は強まることになりそうだと見られています。

一方で、プーチン大統領が初めて動員令の発動を宣言したことで、ロシアから脱出するロシア人が大量に発生。
ロシアと周辺国の国境沿いには長蛇の列が出来るほどの事態となり、各国は亡命者らの受け入れ対応を急いでいます。

ただ、ロシアとの確執が大きい東欧諸国はロシア人の大量受け入れを拒んでいる状態で、ポーランドやバルト３国は拡大を拒否すると表明していました。

徴兵逃れロシア人、近隣EU諸国は門戸開かず　ポーランドとバルト3国、亡命対象の拡大を拒否
https://jp.wsj.com/articles/russias-eu-neighbors-wont-welcome-conscripts-fleeing-mobilization-for-ukraine-war-11663983539

【ベルリン】ウラジーミル・プーチン露大統領の部分動員令を逃れようとするロシアの一般市民に対して、近隣の欧州連合（EU）加盟国が強硬姿勢を鮮明にしている。
ロシアと国境を接するポーランド、エストニア、ラトビア、リトアニアの4カ国はそろって、兵役逃れを目指すロシア市民に対して亡命申請の対象を拡大することを拒否した。

ロシア編入「賛成９割」発表へ　結果ありきの「住民投票」―ウクライナ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2022092400239&g=int

　ウクライナ東・南部４州の占領地のロシア編入に向け、親ロシア派が開始した「住民投票」について、独立系メディア「メドゥーザ」は２３日、プーチン政権があらかじめ用意した「編入賛成９０％」前後という結果が発表される見通しだと伝えた。大統領府関係者２人の話として報じた。

ロシア編入投票始まる、強制との報告も　西側「見せかけ」と非難
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2QO1W7

[キーウ（キエフ） ２３日 ロイター] – 親ロシア派勢力が実効支配するウクライナ南東部の４地域で２３日、ロシアへの編入の賛否を問う住民投票が始まった。投票が実施されている地域はウクライナの領土の約１５％に相当。ロシアは４地域を編入した後、この地域を奪還するための攻撃をロシア連邦への攻撃と見なし、核による対応さえも正当化する恐れがある。