*The Telegraph
1月25日にアメリカ政府が主力戦車「エイブラムス」をウクライナに供与すると発表しました。
ロイター通信の記事によると、アメリカ政府はこれまでウクライナへの戦車支援には慎重な姿勢を示していましたが、先日に世界各国や世論の圧力に押される形で主力戦車「エイブラムス」を31両ほどウクライナに供与する方針を決定したとのことです。
エイブラムス戦車は実戦経験が世界一多い戦車とも言われ、湾岸戦争やイラク戦争などで大きな実績を残しています。
また、ドイツも主力戦車「レオパルド2」をウクライナに供与すると発表し、アメリカと歩調を合わせて戦車支援を決定しました。
今まで戦闘装甲車や弾薬、大砲、対空砲などの支援をメインにして行っていましたが、ここに来て大型の戦車支援が次々に決まっています。
背景にはウクライナが戦車のような反撃可能な大型兵器をあまり保有していないことがあり、ロシアに占領された土地を奪還するためには火力と機動力の両方を兼ね備えた戦車が必要不可欠だからです。
例えば、ウクライナへの大量供与が行われた対戦車ミサイル「ジャベリン」は射撃準備に時間が必要で、使える場所も限定されることから防御用の待ち伏せ専用兵器となっています。
戦車だと待ち伏せして攻撃もできる上に、仲間の歩兵を守る盾として展開も可能だと言え、攻防の選択肢が大きく拡大するのです。
アメリカとドイツだけではなく、ポーランドやフィンランド、イギリスなども戦車支援を表明していることから、合わせて100両ほどの戦車がウクライナに提供されるのではないかと見られています。
仮にウクライナでドイツ製のレオパルド2とロシアの戦車が激突した場合、第2次世界大戦以来のドイツ戦車とロシア戦車の戦いが行われることになります。
米独、ウクライナに戦車供与へ タブー破り戦況転換なるか
https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-idJPKBN2U41OD
[ワシントン/ベルリン/キーウ(キエフ) 25日 ロイター] – 米政府は25日、ドイツに続きウクライナに主力戦車「エイブラムス」を供与することを決めた。ウクライナは対ロシア戦における転換点になりうる動きとして歓迎の意を表明した。
【NHKニュース速報 02:03】
アメリカもウクライナに戦車供与へ
主力戦車エイブラムス バイデン政権— 特務機関NERV (@UN_NERV) January 25, 2023
動画:独が「レオパルト2」の #ウクライナ 供与を決定、他国の再輸出も許可 米も主力戦車供与へ=関係筋 pic.twitter.com/n4COcomheW
— ロイター (@ReutersJapan) January 25, 2023
【速報 JUST IN 】アメリカ 主力戦車「エイブラムス」31両 ウクライナに供与へ #nhk_news https://t.co/0pDmLLmgqj
— NHKニュース (@nhk_news) January 25, 2023
ナチス・ドイツによる犯罪への反省から平和愛好国になっていたドイツ。
そのドイツがいまや自国製の戦車をウクライナの戦場に送ってロシア軍の戦車と戦わせる。
ドイツ戦車がロシア戦車と戦うのはベルリン攻防戦の戦火が止んだ1945年5月以来、77年ぶりだ。
信じられないような時代の激変を感じる。 pic.twitter.com/I4uJpyIfec
— 熊谷 徹 (@ToruKumagai) January 25, 2023
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