NATO(北大西洋条約機構)への加盟を目指しているフィンランドがトルコへの武器輸出を承認しました。
ロイター通信やブルームバーグの記事によると、トルコがNATO加盟を認める条件として提示していた武器輸出について、フィンランドも原則認める方針を打ち出し、場合によってはスウェーデン抜きでNATO加盟を目指す可能性があるとのことです。
フィンランドと一緒にNATO加盟を申請したスウェーデンは国内の過激派がイスラム教の聖典「コーラン」を燃やしたことで、トルコとの関係が急速に悪化。
これによってスウェーデンのNATO加盟が遅れる可能性も浮上したことから、フィンランドの単独NATO加盟が浮上しています。
フィンランドは過去に何度かロシア(旧ソ連)と戦争状態になったことがあり、今も広い範囲の国境を接していることから、ロシアの驚異を感じてNATOへの加盟を急いでいました。
原則として全ての加盟国の一致が必要不可欠となっているだけに、トルコの判断が重要になる言え、北欧諸国のNATO加盟を巡って欧米諸国の駆け引きが続いています。
フィンランド、単独でNATO加盟も-トルコがスウェーデン拒否で
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-01-24/ROZH49T0AFB901
フィンランドは初めて、スウェーデン抜きで単独でも北大西洋条約機構(NATO)加盟を目指す考えを示唆した。スウェーデンに対してはトルコのエルドアン大統領が加盟を支持しないと述べていた。
フィンランドとスウェーデンは昨年5月、足並みをそろえてNATO加盟を申請。これまで両国とも、申請は2国合わせて検討されるべきだと主張していた。単独で加盟を目指すとなれば、大きな政策転換になり得る。
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