*東電
福島第一原発の海洋放出について、一般的には「汚染水」か「処理水」というような名称で報道されていますが、東電の公式ホームページにはそれとは別の「処理途上水」の存在が記載されています。
「処理途上水」とは多核種除去設備(ALPS)で完全に処理が出来なかった汚染水のことで、政府が定めている基準値以上の放射性物質が残っている処理水のことをまとめて「処理途上水」と呼称しているとのことです。
東京新聞の記事によると、現時点で政府が新たに定めた放出基準を満たす水は、約134万トンのうち3割ほどで、残る7割は基準値を超えている「処理途上水」となっていました。
実に7割の処理水が汚染されたままであると言え、世間一般がイメージするような浄化された水とはかけ離れているのが実態です。
この処理途上水には放射性トリチウム以外にも多数の放射性物質が含まれ、ALPSの状況によっては放射性ストロンチウム90や放射性ヨウ素129などが多数残ったままになっていると伝えられています。
そもそも、多核種除去設備(ALPS)はこれまでも多数のトラブルが発生しており、完全に放射性物質を除去するような設備ではないと東電も認めていました。
放射性トリチウムだけが残っているかのように印象操作されていますが、いわゆる処理水においてもトリチウム以外の放射性物質がゼロなっているわけではなく、海洋放出した時点で環境汚染の懸念が残っているのは紛れもない事実なのです。
7割は再び処理が必要 福島第1原発の「処理途上水」の実情とは
https://www.tokyo-np.co.jp/article/274245
東京電力は、福島第1原発で貯蔵する高濃度汚染水を処理した後の「処理水」を8月24日から海に放出し始めた。
放出は、トリチウム以外の放射性物質が基準値を下回るまで処理した後、大量の海水で薄め、除去できないトリチウムは基準値の40分の1未満にするという。
ただ、現時点で政府が新たに定めた放出基準を満たす水は、約134万トンのうち3割ほどで、残る7割は少なくとももう一度処理する必要がある。東電自らが「処理途上水」と呼ぶ水だ。
#東京電力 は、#福島第1原発 で貯蔵する高濃度汚染水を処理した後の「#処理水」を海に放出し始めました。ただその放出基準を満たす水は、約134万トンのうち3割ほどで、残る7割は少なくとももう一度処理する必要があります。東電自らが「#処理途上水」と呼ぶ水の実状を探りました。… pic.twitter.com/PEPfGtBr3k
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) September 3, 2023
この事実を知っている人は少ないかもしれない。
実は、福島第1原発の敷地に保管されている原発排水の約7割が、再度ALPSで処理が必要な「汚染水」なのだ。
つまり、政府基準を満たすのは約134万トンの内3割ほどで、残る7割は再度ALPS処理する必要がある。… pic.twitter.com/3qjaim5k6C— 白坂和哉|ジャーナリスト|”突き刺さる” 政治情報を提供します! (@shirasaka_k) September 4, 2023
汚染水
↓
一次処理(ALPSとは別の装置)によりセシウム,ストロンチウム等主要7核種を告示濃度基準以下まで除去
↓
処理途上水
↓
ALPSによる2次処理でその他55核種除去
↓
トリチウム含有処理水
告示濃度比総和0.35処理の順序や呼称,濃度管理の認識が違うようですね。
■経産省資源エネ庁より pic.twitter.com/xhpAjHSeWt
— 徒然者 (@tsureduremono) August 26, 2023
【無責任社会の「科学的」】経済政策が破綻したため、言葉狩りと中国叩きがひどくなる。「新しい戦前」だ。タンクの7割はトリチウム以外の核種が含まれた汚染水であり、2次3次処理が必要であるうえ、経営責任をとらずデータ隠し常習犯の東電自身が何十年と処理を続けるのだ。https://t.co/0highgdsoO
— 金子勝 (@masaru_kaneko) September 3, 2023
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