*BBC
中東シリアで反政府軍が急激に勢力を拡大しており、部隊の一部がシリアの首都ダマスカスにまで到達したことが分かりました。
反政府軍勢力は先月後半ごろから各地で政府軍を打ち破り、士気が低下していることもあって政府軍が残した戦車や装甲車などを次々に鹵獲。
裏切った政府軍も合流したことで勢力が急激に増えた反政府軍が一気に軍事攻勢を強め、この2週間ほどで首都ダマスカスまで進軍しました。
シリアのアサド大統領が脱出したとの情報もあり、ロイター通信の記事によると、12月8日の時点で複数の幹部が「アサド大統領が同日にダマスカスから飛行機で出発した」と証言しています。
シリアにおける内戦は2011年から続いていましたが、シリアの同盟国であるロシアの軍事介入もあって反政府軍は一時大幅に弱体化していました。
しかしながら、ウクライナ戦争によってロシア軍の戦力や支援が減少し、その隙を狙って一気に反政府軍が盛り返した流れです。
[アンマン/ベイルート 8日 ロイター] – シリアの反政府勢力は8日、部隊が首都ダマスカスに入ったと発表した。一方、政府軍の幹部2人はロイターに対し、アサド大統領が同日にダマスカスから飛行機で出発したと語った。目的地は不明という。反政府勢力は「われわれは捕らわれた仲間を解放し、セドナヤ刑務所における不正の時代の終焉を告げるニュースをシリア国民とともに祝う」と表明。同刑務所はダマスカス郊外にある大規模な軍事刑務所で、シリア政府は数千人を拘束していた。
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