2019年4月から教科に格上げされる中学校の「道徳」を巡って出版社や教師側の対応が割れています。問題となっているのは道徳の授業評価システムで、その中には「思いやり」や「国を愛する態度」などの項目が含まれているのです。
これは政府が決めた学習指導要領で定められており、8社中5社は巻末などに生徒が数値や記号で「自己評価」する欄を設けています。
文科省は道徳の評価について、「内容項目ごとではなく、大くくりなまとまりを踏まえて」とコメントし、自己評価欄はあくまでも参考程度としていました。
一方で、この自己評価欄を成績評価に結びつけようとする動きもあるようで、戦前のような愛国心教育に繋がる恐れがあると有識者からは指摘されています。
学校教育を巡っては安倍政権になってから愛国路線や教育勅語の導入方向が露骨になり、今も教育機関側と与党側で意見が衝突中です。
道徳「愛国心」など自己評価 専門家から疑問の声も
https://www.asahi.com/articles/ASL3V3DY9L3VUTIL009.html?ref=rss
来春から「特別の教科」となる中学校道徳の教科書検定で、8社の教科書が合格した。生徒が「思いやり」や「愛国心」などの項目を、数値や記号を使って自己評価する欄を掲載した教科書もあり、専門家から疑問の声が出ている。
中学の「道徳」教科書 初検定 各社の「評価」対応分かれる
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180327/k10011381071000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_010
来年4月から教科に格上げされる中学校の道徳で、初めてとなる教科書の検定が行われました。教科となる道徳で大きな課題となるのが「評価」ですが、道徳
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