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【遅い】政府が非常災害対策本部を設置!熊本地震以来 安倍首相「時間との戦いだ」


各地で豪雨による記録的な被害が発生していることを受けて、7月8日午前に日本政府が非常災害対策本部を設置しました。「非常災害対策本部」は災害対策基本法に基づき内閣総理大臣が臨時に設置するもので、設置されたのは2016年の熊本地震以来です。

安倍晋三首相は今回の災害について、「今なお安否不明の方が多数いる。孤立して、救助を求めている方もおり、時間との戦いだ。5万4000人の救助部隊が懸命に救助に当たっているが、事態の変化に応じ、態勢を機動的に強化するなど引き続き全力で、救命・救助、避難誘導に当たってもらいたい」と述べ、早急な救助が必要だと強調。
被災者の救命や避難誘導に全力をあげるように関係閣僚に指示しました。

一方で、国民からは遅い災害対策本部の設置に不満の声が多く、政府の対応力に疑問や怒りが殺到しています。「緊急災害対策本部」ではなく「非常災害対策本部」が設置された点にも違和感があると言え、今回の政府の動きは後で問題視されそうです。

 

平成30年7月豪雨非常災害対策本部会議(第1回)
https://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/actions/201807/08kaigi.html

平成30年7月8日、安倍総理は、総理大臣官邸で平成30年7月豪雨非常災害対策本部会議(第1回)を開催しました。

 安倍総理は、冒頭の挨拶で次のように述べました。

 「今回の大雨により、川の氾濫や土砂崩れなどによる死者は48人、心肺停止の方が28人となり、甚大な被害が広範囲で生じ続けています。
 お亡くなりになられた方々に、心よりお悔やみを申し上げますとともに、全ての被災者の皆様にお見舞いを申し上げたいと思います。
 今なお、安否不明の方が多数いらっしゃいます。浸水の恐怖の下で、孤立して救助を求めている方もおられます。救命救助、避難は時間との戦いです。5万4,000人の救助部隊の諸君が、懸命に救助に当たっていますが、事態の変化に応じ、救助部隊の体制を機動的に強化するなど、引き続き、全力で救命救助、避難誘導に当たってもらいたいと思います。
 また、現在、多くの方が避難所などで、不安な時を過ごしています。各位にあっては、これまでの災害の教訓を十分にいかし、被災府県、被災市町村としっかりと連携しながら、プッシュ型で、不足している物資の供給、災害対応に当たる要員の人的支援、ライフラインの早期復旧に向けた支援を行うなど、また明日から暑くなると予想されるわけでございますが、避難所の環境への対応、そしてまた、仮設、そして公共住宅の活用も含めたみなし仮設等の準備に向けてしっかりと対応していただきたいと思います。先手先手で被災者の支援に当たってください。
 現在も、大気が不安定な状態が続いており、岐阜県、愛媛県、高知県では大雨特別警報が発令されています。国民の皆さんには、引き続き、自治体や気象台が発表する避難や気象情報等に十分注意し、早めに避難するなど、安全確保に努めていただきたいと思います。」

安倍首相「時間との戦いだ」救命救助に全力を指示
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180708/k10011522641000.html

記録的な大雨で、各地で大きな被害が出ていることを受け政府の「非常災害対策本部」の会合が開かれ、安倍総理大臣は、「今なお安否不明の方が多数いる」と述べ、被災者の救命・救助や避難誘導に全力をあげるよう関係閣僚に指示しました。

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