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福島原発事故の東電裁判、元副社長が津波対策で反発!「先送り批判は大変心外だ」


福島原発事故の対応を巡る東京電力裁判で、旧経営陣から津波対策への指摘に対する反発の声が飛び出てきました。

東京地方裁判所で16日から始まった旧経営陣に対する被告人質問では、武藤元副社長が「(津波対策の)長期評価の信頼性は専門家でも意見がばらつき、報告した担当者から信頼性がないと説明を受けた」「社内でわからないことは専門家の意見を聞くという手順を踏んで、経営判断することが適切だ。先送りと言われることは大変心外だ」と述べ、津波対策への対応は問題なかったと反論したと報じられています。

東電の旧経営陣は東日本大震災前に「福島第一原発に大津波が来る恐れがある」と警告した専門家を信頼できないと判断したようで、当時の段階では想定できなかったと強調していました。

また、東電の社内で「御前会議」と呼ばれ、武藤元副社長のほか、勝俣元会長や武黒元副社長も参加していた会議については、「柏崎刈羽原発の復旧状況や耐震工事などの情報が共有される場で、常務会や取締役会と違い何かを決定する会議ではない」などとコメントして普通の会議だったと主張しています。

東電の元幹部はこの会議を「事実上の意思決定の場で、会議の中心は柏崎刈羽原発だったが、福島第一原発のリスクにつながるものは報告されていた」と告発しており、この辺の認識でも東電の旧経営陣らと意見が対立していると言えるでしょう。

 

東電裁判 元副社長 原発の津波対策 先送りを強く否定
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20181016/k10011673661000.html?utm_int=all_side_ranking-social_002

福島第一原発の事故をめぐり東京電力の旧経営陣3人が業務上過失致死傷の罪で強制的に起訴された裁判で、16日から被告人質問が始まりました。法廷に立った原発の安全対策を担当していた元副社長は、原発事故が起きる3年前に、津波対策を先送りしたと指摘されていることについて、「大変心外だ」と述べて強く否定しました。

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