*官邸
先日の日露首脳会談で、日本側がロシアに対して「歯舞(はぼまい)・色丹(しこたん)にアメリカ軍基地を置かない」と言及していたことが分かりました。
ロシアのプーチン大統領は北方領土の返還について、アメリカ軍の基地が設置されることを強く懸念しており、先の首脳会談でもアメリカと日本が北方領土に基地を設置しないように要請しています。
安倍晋三首相はプーチン大統領に対し、歯舞群島や色丹島が日本に引き渡された後でも、日米安保条約に基づいて米軍基地を島に置くことはないと伝達。
プーチン大統領の懸念を払拭すると同時に、アメリカとも具体的な合意をするための調整作業に入ったと報じられています。
ただ、アメリカのトランプ大統領は米国内のねじれ国会の影響から、国民向けのアピールとして外交成果を欲しているため、日本側に無理難題を吹っ掛けてくる可能性もありそうです。
プーチン大統領も「日ソ共同宣言には日本に島を引き渡すとは書かれているが、どの国の主権になるかは書かれていない」などと意味深なコメントをしているわけで、北方領土が完全な形で日本の手に戻ってくるのは厳しいと見られています。
「2島を引き渡しても…」 領有権主張の可能性示唆
http://news.livedoor.com/article/detail/15601245/
ロシアのプーチン大統領は北方領土問題について、歯舞と色丹の2島を日本に引き渡したとしても、必ずしも日本の領土とはならないという認識を示しました。
「歯舞・色丹に米基地置かない」安倍首相、プーチン氏に
https://www.asahi.com/articles/ASLCH4TZMLCHUTFK00S.html
北方領土をめぐる日ロ交渉で、安倍晋三首相がプーチン大統領に対し、1956年の日ソ共同宣言に沿って歯舞(はぼまい)群島、色丹(しこたん)島が日本に引き渡された後でも、日米安保条約に基づいて米軍基地を島に置くことはないと伝えていたことが分かった。首相はプーチン氏の米軍基地への強い懸念を払拭(ふっしょく)し、2島の先行返還を軸に交渉を進めたい考えだ。米国とも具体的な協議に入る。
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