2月4日の週明け国会は不正統計問題で与野党が激論を交わしました。野党側は重要な情報を知っていると見られる更迭された職員の参考人招致を要請するも、安倍政権側はこれを拒否。安倍首相は招致について「お答えのしようがない」などとコメントし、曖昧な答弁で言及を避けていました。
このような安倍政権の姿勢を野党は「証言隠し」として批判を強め、安倍政権は防戦一方となっています。ただ、与党側も厚生労働省を追求する姿勢は見せており、自民党の小泉進次郎厚生労働部会長は「毎月勤労統計調査は危機管理上でアウトだ。ガバナンス(統治)の面も欠如している」と強い言葉を厚生労働省に投げ掛けていました。
与野党から同時に批判を受けた厚生労働省は焦る場面も見られ、安倍政権の対応によっては泥沼化することになりそうです。
安倍首相「答えようがない」統計不正で前幹部の招致拒否
https://www.asahi.com/articles/ASM244DR8M24UTFK00X.html
政府の統計不正問題が発覚してから初めてとなる衆院予算委員会の審議が4日、始まった。厚生労働省の不正を検証するうえでカギを握る局長級の政策統括官を更迭された職員について、与党は後任がいることを理由に参考人招致を拒否。安倍晋三首相も招致の是非については「お答えのしようがない」とかわした。国会審議における事実解明に後ろ向きな政権の姿勢が鮮明になった。
統計不正、与野党ともに厚労省批判 衆院予算委
https://www.sankei.com/politics/news/190204/plt1902040040-n1.html
安倍晋三首相と全閣僚は4日、衆院予算委員会に出席し、与野党の論戦が本格化した。与野党とも質問者は「毎月勤労統計」の不適切調査問題を厳しく追及し、首相は「国内総生産(GDP)には影響はない」と強調した。一方、幅広いテーマで審議を進めようとする与党と、統計問題で先鋭化する野党との違いも浮かび上がった。(大島悠亮)
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