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護衛艦「いずも」「かが」の空母化、真の目的は正規空母建造?自衛隊員からは疑問も 「費用対効果に謎」


政府が護衛艦「いずも」と「かが」の2隻を空母に改修する方向で動き出しましたが、これについて自衛隊員から疑問の声が浮上しています。

毎日新聞は現役自衛官の話として、空母化の費用対効果や有事における使い勝手の微妙さを紹介。「かが」と「いずも」は大型のヘリ輸送艦として建造された背景があることから、空母化して戦闘機を搭載したとしても数に限度があり、アメリカのような大規模な空母運用が出来ないとしています。
そのため数機程度の戦闘機を搭載しても戦況には影響が出ない上に、最新鋭のF35Aステルス戦闘機ならば、空母に頼らなくても飛行場から日本全国に展開可能だと指摘していました。

先日の日米首脳会談ではアメリカのトランプ大統領と安倍晋三首相がSTOVL機のF35Bを購入する方向で再確認したようですが、軽空母化した「いずも」と「かが」で何処までF35Bを運用できるのか疑問があるところです。
更に空母はメンテナンスと教育用のセット運用が前提としてあることから、有事で使うのならば、2隻だけでは数が足りません。

このような問題があることから、今回の空母化は正規空母の建造に向けた準備段階だとも言われ、政府の狙いは別にあるとも推測されています。

 

防衛省、護衛艦「いずも」「かが」を空母化へ 自衛隊内部からも疑問の声
https://mainichi.jp/articles/20190426/k00/00m/040/168000c

 防衛省は海上自衛隊最大の護衛艦である「いずも」型2隻を改修して、短距離離陸・垂直着陸戦闘機を搭載できるようにする事実上の「空母化」に向けた検討を本格化させている。野党は「専守防衛からの逸脱」と批判し、自衛隊の現場からも費用対効果を疑問視する声が上がるが、将来の小型空母の取得に向けた布石という側面や米軍支援の拡大に備える政府の思惑も透けてみえる。【前谷宏】

護衛艦「かが」視察で火がつく? トランプ氏の商売魂
https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00002/052700390/?P=2

指揮系統の整備も必要だ。いずも型護衛艦を動かすのは海上自衛隊。F-35Bを擁する戦闘機部隊は航空自衛隊に属す。このセットの指揮を誰がどのように執るのか、「詳細は決まっていない」(自衛隊関係者)

奇しくもこの点を、先週封切られた映画『空母いぶき』が取り上げている。「いぶき」はF-35Bらしき戦闘機を搭載する架空の空母。その艦長は、航空自衛隊でパイロット出身。これを補佐する副長は、海上自衛隊のプロパー。しかも、この二人は防衛大学校で同期だった。映画では、作戦を巡って両者が意見を異にする場面が描かれる。

かたや「一人で戦うパイロット」。こなた「同僚を信頼し命を預ける船乗り」。その文化の違いは決して小さくない。

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