*かんぽ
日本郵便が揺らいでいます。
キッカケはかんぽ生命保険の不正販売問題で、日本郵便の職員がかんぽ生命の契約で強引な勧誘を行い、不利益な契約を行っていることが発覚。日本郵便側も事実関係を認め、7月10日時点で顧客が不利益を受けた恐れのある契約が9万件を超えていると発表しました。
また、日本郵便の関係者と思われるSNSから内部事情の暴露や経営陣への批判が相次ぎ、遂には日本郵便が社内情報をインターネットに投稿しないように全社員に通知したと報じられています。
このような騒動を受けてかんぽ生命保険株は大幅に売られ、2015年11月の上場以来初めて1兆円を割り込みました。日本政府は今秋に日本郵政株の追加売却を予定していましたが、今回の株価下落で売却計画にも悪影響が出ることになるかもしれません。
不正問題の背景には郵政民営化をキッカケにして厳しいノルマ制になり、社員の待遇が劣悪になった点があると言われています。それだけに根は深いと言え、かんぽの不正問題は長引くことになりそうです。
かんぽ、時価総額初の1兆円割れ 保険の不正販売が影響
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00000048-kyodonews-bus_all
12日の東京株式市場でかんぽ生命保険株の売り注文が優勢となり、時価総額が一時、2015年11月の上場以来初めて1兆円を割り込んだ。保険の不正販売問題による業績悪化の懸念が根強く、取引時間中の上場来安値を更新した。
かんぽ生命の不正販売問題、日本郵便が社員にネット投稿禁止 SNSで不満続々
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190712-00000078-mai-soci
かんぽ生命保険の不正販売問題に関連して、実際に同社の保険を販売する日本郵便は、社内情報をインターネットに投稿しないように全社員に周知した。郵便局員を名乗る人物が実態を暴露したり、危機管理の欠如や現場への責任転嫁を批判したりする投稿が相次いでいた。
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