埼玉医科大学の岡秀昭教授が医療現場の危機的な状況について、詳細な内容をネット上で報告してくれました。
岡教授は自身のフェイスブックページを通して、「今まではコロナですか?という相談はほとんど別の病気、診断であることが多かったのですが、いよいよその相談が、あるいは偶然受診した熱や肺炎の患者さんがコロナであるという状況です。そのくらい流行が広がっています。もう誰でも普通にかかる病気になりました」と述べ、予想を遥かに超えるペースで新型コロナウイルスの感染者が確認されているとコメント。
この異常事態に対応するために専門外の医師や看護師らを含めてフル動員していると言及し、それでもかつて無いほどの勢いで病床が埋まっていると明らかにしていました。
更に続けて岡教授は「私たち専門の医師だけでは現在の病床数でも限度を迎えており、コロナ対応で他の専門医の応援をうけることですでに診療に支障が出はじめているのです。大学病院では高度な医療を提供する本来の役割がありますが、これではがんや脳卒中、心臓病のような大きな死因となる病気の診断が遅れ治療も滞ることになります」ともコメントしており、あらゆる医療体制が崩れるかどうかの瀬戸際だと強調しています。
そして、症状が重い患者が増えているとして、「今は半数近くが酸素を外から吸わせないといけない呼吸不全になってしまう方です。これは定義によっては中の上以上の重さになります」「コロナただの風邪説や、コロナが弱くなったなんていう変異説は真にウケない方がいいですよ。若い人は本当に風邪のように治り大丈夫でも、一人かかると家族内の感染がよく起きますので大切な家族を苦しめ、最悪、殺しかねません。そしてたくさんの人が感染してしまうと一部重症化してしまい、それは中小河川のようにあっという間にあまりにも容易に現場に氾濫をもたらしそうなると被害をより甚大にします」とコメントを続け、感染拡大の状況を放置したまま経済を回すことは困難だとまとめていました。
極めて切迫した内容の報告だと言え、今の日本の現状を知るためにも岡教授のフェイスブックページは是非とも読んでおいたほうが良いです。
現場の医師から一般の方へ あわよくば失礼承知で政治家の方へ
https://www.facebook.com/hideaki.oka.7/posts/3489525834471899
なんとか率とかいう高いところからの数字眺めではなく、現場をみている感覚からの報告。
今まではコロナですか?という相談はほとんど別の病気、診断であることが多かったのですが、いよいよその相談が、あるいは偶然受診した熱や肺炎の患者さんがコロナであるという状況です。そのくらい流行が広がっています。もう誰でも普通にかかる病気になりました。そこに他の医療機関で診断された転院入院依頼が今まで以上にあり、今までになく病床が埋まっています。
届出病床数からすればまだ空床あるのですが、このベッド数というのは行政側から要求されているもので、現場からすると実際に診れるのか甚だ疑問な病床数です。うちの場合、今までは専門の医師で対応していましたが、最近は非専門の内科のみならず、手術が専門の外科医にも対応してもらってます。つまり私たち専門の医師だけでは現在の病床数でも限度を迎えており、コロナ対応で他の専門医の応援をうけることですでに診療に支障が出はじめているのです。大学病院では高度な医療を提供する本来の役割がありますが、これではがんや脳卒中、心臓病のような大きな死因となる病気の診断が遅れ治療も滞ることになります。飛行機あってもパイロットが足らないのに、不慣れなパイロットまで動員しているのに、飛行機(しかも本当に飛ぶか未整備)はまだ余ってるから大丈夫というのが高いところからみている政治判断なのです。これ安全ですか?
入院する症例も以前は確かに風邪みたいな軽症が多かったのですが、今は半数近くが酸素を外から吸わせないといけない呼吸不全になってしまう方です。これは定義によっては中の上以上の重さになります。若い人には風邪のイメージですが、1週間も熱が続いて呼吸不全にこんな頻度でなる風邪は見たことないですね。
コロナただの風邪説や、コロナが弱くなったなんていう変異説は真にウケない方がいいですよ。若い人は本当に風邪のように治り大丈夫でも、一人かかると家族内の感染がよく起きますので大切な家族を苦しめ、最悪、殺しかねません。
そしてたくさんの人が感染してしまうと一部重症化してしまい、それは中小河川のようにあっという間にあまりにも容易に現場に氾濫をもたらしそうなると被害をより甚大にします。これがこのウイルス感染症の恐ろしさです。仮に個人は大丈夫だとしても集団に及ぶと一気に危機的になる。やっぱりこのウイルスはSARS 重症呼吸器症候群の仲間ですね。
かかっても特効薬がある?アビガンなんて効く保証はないですよ。アビガンより研究が進んでいたレムデシビルという薬もWHOは効果ないので投与を勧めないと言っていますし、映画のような回復した患者の血清を投与して劇的に回復という夢も最近の研究報告で夢消えましたね。唯一ステロイド剤だけが重い人の死亡率を下げることがわかっていて、重くなったら投与すると、一部は良くなりますが、重症でも自然に良くなる人もいるので正直特効薬でもないですね。
つまり罹ったら自然に治るのをお祈りして、重くなってしまったらステロイド入れて回復を期待する。それしかできない病気です。だから自然免疫とか期待しないで罹らないのが一番です。ワクチン 期待したいですが、まだよくわからないのが実情で、現時点でこの程度の報告では特に副反応(副作用)に心配が拭えません。少なくとも私は実用化されてもしばらく打たず様子みますね。どっちにしてもまだ打てませんから耐え忍ばねばいけませんね。
さらに患者に麻酔をかけ、口にチューブをいれて機械に繋いで肺の代用をして呼吸をサポートしなければいけない人工呼吸器以上の重症例への治療になると1人に看護師、技師、医師など多数の人員でケアが必要で24時間気が抜けません。
それが長ければ数週間続くのです。それを伝染しないよう防護具付け精神を集中しながらやるのです。無症状者からも感染しうる感染症に、院内感染が起きたら悪という風評被害にも怯えながら。ECMO?うーん、これはもっと大変。体の外に血液出して酸素を血に無理やり溶かし込んで全身に戻す心臓と肺の代用をする自然回復するまでの生命維持装置です。
これやれば助かるというか、、、昨日の日本シリーズ 9回表の巨人の状態なのに、逆転を神様に期待するくらいの戦況で、その時間稼ぎですかね。感覚としては。
かえってわかりにくいでしょうか。
現場の医師から一般の方へ
あわよくば失礼承知で政治家の方へ
(百聞は一見にしかず)なんとか率とかいう高いところからの数字眺めではなく、現場をみている感覚からの報告。
今まではコロナですか?という相談はほとんど別の病気、診断であることが多…岡 秀昭さんの投稿 2020年11月25日水曜日
埼玉医科大学岡教授:
非専門の内科のみならず外科医も対応。現在の病床数でも限度を迎えており、2ー3週間後に医療崩壊の可能性。
この状況で日中にテレビに出る専門家は、患者を実際にみていない証拠
感染抑えながら経済を回すのはわかるが、感染広がりながら回ることはないhttps://t.co/1vZbHagfjc— ひろゆき, Hiroyuki Nishimura (@hirox246) November 26, 2020
「プラチナ」で知られる埼玉医大の岡秀昭教授の力いっぱいの声明です。 https://t.co/L4f4ilLAhW
— 岩田健太郎 Kentaro Iwata (@georgebest1969) November 25, 2020
10月にGoToを解除した時にこうなることは分かっていただろうに。何度目の時短要請、外出自粛要請か。しかも本格的な風邪のシーズンはこれからだ。
お願いだけのずるい政府に、声も上げずにいつまで従順にしているのだろう。
東京だけでなく、地方も死屍累々となっている。https://t.co/hZs4ONAUhh— ロビショー (@jaf3Z7jAksIgYw4) November 26, 2020
「波の高さピークはまだ変えられます。だから今すぐの対策で2ー3週間後のピークを抑える必要があります。繰り返しますが現場感覚では、もう今が限界です。goto のどこの都市を入れるかだけにこんな時間かけてるゆとりはないですよ」
私も教科書を愛用する埼玉のDr.からの発信https://t.co/gGpr56P40e— Dr. Tad (@tak53381102) November 26, 2020
これが真実に最も近いと思います。
今のままだと「大切な家族と突然引き離され、死ぬ前に5分だけ面会許可」と言う状況が現実になる可能性がありますよ。
「感染させる人が症状がない」「対策の結果は2週間後にしかわからない」コロナは、これまでの感染症とは全く違います。https://t.co/EtYGyLALZe— 曖昧味 (@vague_flavor) November 26, 2020
関連過去記事
医療現場から悲痛な声、看護師が告白!「医療崩壊目前です」「近くの病院も満床」「いつまでもつか分からない」
https://johosokuhou.com/2020/11/26/40619/
いいね!しよう