*DaiGo氏
貧困者支援を行っている4つの団体がメンタリストDaiGo氏の発言に抗議声明を出しました。
抗議声明を出したのは生活保護問題対策全国会議と一般社団法人つくろい東京ファンド、それに新型コロナ災害緊急アクション、一般社団法人反貧困ネットワークの4団体です。
声明文の中でDaiGo氏の発言について、「これらの発言は、差別を煽動する明確な意図に基づいて行われたものであり、現に、路上生活者に対する差別に基づいた襲撃事件が後を絶たない中、さらなるヘイトクライムを誘発する危険のある、極めて悪質な発言と言わざるを得ません」と強く批判し、貧困者へのヘイトクライムを誘発する内容だと指摘。
そして、DaiGo氏に対して、「形だけの反省・謝罪にとどまらず、この動画がヘイトスピーチに該当する内容であることについて真の理解に至ったうえで、改めて発言を真摯に反省・撤回し、生活保護利用者、ホームレス状態にある人々に謝罪」とも要望しており、抗議声明の最後には「マスメディアは、DaiGo氏の起用を差し控え、その発言の問題点を報道し、このような発言を許さない姿勢を明確にすること」との一文が添えられていました。
かなり厳しい口調で断ずる内容で、ここまでハッキリと要望が書いてあるのはかなりインパクトがあります。
DaiGo氏の発言は国会議員や有識者からも様々な声が相次ぎ、単なる炎上騒動を超える燃え上がり方をしているところです。
2021/8/14:メンタリストDaiGo氏のYouTubeにおけるヘイト発言を受けた緊急声明
https://www.hanhinkon.com/info/
生活保護問題対策全国会議
一般社団法人つくろい東京ファンド
新型コロナ災害緊急アクション
一般社団法人反貧困ネットワーク1 DaiGo氏の発言内容
DaiGo氏は、本年8月7日に公開されたYouTubeの動画の中で、「僕は生活保護の人たちに、なんだろう、お金を払うために税金を納めてるんじゃないからね。 生活保護の人に食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫は生きてれば得なんで」、「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい。」と述べました。DaiGo氏が猫を大切に思う気持ちは尊重されるべきとしても、猫と生活保護利用者やホームレスの人の命を比べて、後者について「どうでもいい」と貶めることは、明らかに一人一人のかけがえのない命を冒瀆するものです。さらに、DaiGo氏は、「どちらかというといない方がよくない、ホームレスって?」「いない方がよくない?」と繰り返し視聴者に問いかけ、「正直。 邪魔だしさ、プラスになんないしさ、臭いしさ、ねぇ。治安悪くなるしさ、いない方がいいじゃん。」とホームレスの人に対する差別と偏見に満ちた認識を示したうえで、「もともと人間はね、自分たちの群れにそぐわない、社会にそぐわない、群れ全体の利益にそぐわない人間を処刑して生きてきてるんですよ。犯罪者を殺すのだって同じですよ。犯罪者が社会の中にいるのは問題だしみんなに害があるでしょ、だから殺すんですよ。同じですよ」と述べて、社会からの排除や抹殺まで示唆しました。
作家やユーチューバーとして活動する「メンタリスト」のDaiGo(ダイゴ)さんが「ホームレスの命はどうでもいい」などとネット上で発言した問題で、生活困窮者の支援を行う4つの団体が、発言に抗議する声明を発表しました。
DaiGoさんは、今月7日、ユーチューブで配信した動画の中で「生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら、猫を救ってほしいと僕は思う」とか「自分にとって必要もない命は軽い。だからホームレスの命はどうでもいい。正直、邪魔だし、プラスにならない」などと発言して、ネット上で批判が相次ぎ、13日、「無知がまねいた失態だった」などと謝罪しました。
関連過去記事
メンタリストDaiGo氏「昨日の謝罪を撤回します」 生活保護やホームレスへの誹謗中傷問題で
https://johosokuhou.com/2021/08/14/50210/
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