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アストラゼネカ製のワクチンにギラン・バレー症候群と報告 発症が833件 欧州医薬品庁が副反応リストに追加

*CNN
イギリスの大手製薬メーカー「アストラゼネカ」のワクチンについて、欧州医薬品庁(EMA)が副反応リストに神経疾患のギラン・バレー症候群(GBS)を追加しました。

ロイター通信の記事によると、欧州当局はこれまでの統計データからアストラゼネカ製のワクチン接種後に神経疾患のギラン・バレー症候群の発症報告が833件ほどあったとして、この副反応を頻度が最も低い「非常にまれ」なカテゴリーに分類したとのことです。
アストラゼネカ製のワクチンは血栓との関連も指摘されており、これまでの副反応に追加される形でギラン・バレー症候群が増えることになりました。

ギラン・バレー症候群とは急性免疫性ニューロパチーの代表的疾患で、手足がしびれたりして動きが鈍くなる症状が多く、重症化すると四肢麻痺が進んで歩くことすら出来なくなります。
人によっては呼吸筋にも麻痺が及んで人工呼吸器を装着する場合もあり、完治するのが難しい難病の1つです。

欧州当局はあくまでも極稀な事例として一般的な確率は限りなく低いとしていますが、それでも難病の副反応が800件以上もあったというのはかなりインパクトが強いと言えます。

 

欧州当局、アストラ製ワクチン副反応にギラン・バレー症候群追加
https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-vaccines-ema-idJPKBN2G501G

[8日 ロイター] – 欧州医薬品庁(EMA)は8日、英製薬大手アストラゼネカの新型コロナウイルスワクチンの副反応として、極めてまれな神経疾患のギラン・バレー症候群(GBS)を追加したと発表した。

EMAは、7月31日までに世界で投与されたアストラゼネカ製ワクチン5億9200万回のうち、GBSの発症が833件報告されていることを受け、GBSと同ワクチンとの因果関係は「少なくとも合理的な可能性」と説明した。

ギラン・バレー症候群
https://www.neurology-jp.org/public/disease/neuropathy_i_detail.html

 急性免疫性ニューロパチーの代表的疾患であるギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome, GBS)は、感冒等の上気道感染や下痢を伴う胃腸炎に感染して1~2週間後に、手足の先にしびれや力の入りにくさが出てきます。その後数日から2週間のあいだに急速に症状が進行することが特徴です。神経症状が出てから2週から4週で症状はピークになり、重症例では四肢麻痺が進んで歩行に介助を要し、10数%の患者さんは呼吸筋にも麻痺が及んで人工呼吸器を装着することが知られています。また約半数の人は顔面神経麻痺、複視、嚥下障害といった脳神経障害を生じます。頻脈、徐脈、起立性低血圧、膀胱直腸障害といった自律神経障害を伴うこともあります。

 

 

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