*文部科学省YouTube
感染拡大が続いている新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」について、京都大の西浦博教授(理論疫学)がデルタ株の2.77倍に匹敵する感染力を持っているとの見解を出しました。
今月6日に掲載された東京新聞の記事の中で西浦教授は「類を見ない速度で増加している」と指摘し、昨年に感染拡大の要因となったデルタ株よりもオミクロン株はさらに驚異的だと指摘。
1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数はデルタ株の2.77倍で、約3日ごとに新規感染者数が倍増することになると計算していました。
実際に沖縄県や東京都では2倍を遥かに超えるペースで増加が進んでおり、行政の対応もパンク寸前となっています。
緊急事態宣言の再発令も浮上していますが、今まで通りのウイルス対策だと、オミクロン株の感染拡大を食い止めることは難しそうです。
専門家がこう指摘した7日、まん延防止等重点措置の適用が決まった沖縄県で1414人、広島県で429人の感染確認が発表され、いずれも過去最多となったほか、山口県でも180人と過去2番目に多くなりました。さらに東京都でも1週間前の金曜日のおよそ12倍にまで感染者が急増しています。
「類見ない速度で増加している」…首都圏もオミクロン感染急拡大 「まん延防止等重点措置」の適用基準とは
https://www.tokyo-np.co.jp/article/152789
6日の新規感染者数は、東京は641人で、1週間前の約10倍。神奈川、埼玉、千葉の3県はそれぞれ152人、150人、111人で、約3カ月ぶりに100人を超えた。
オミクロン株が急拡大の一因だ。京都大の西浦博教授(理論疫学)がデンマークのデータを調べたところ、1人が何人に感染させるかを示す実効再生産数はデルタ株の2・77倍。約3日ごとに新規感染者数が倍増する計算で、西浦氏は「類を見ない速度で増加している」と指摘する。
厚生労働省によると、全国の感染者のうちオミクロン株感染が疑われる人の割合は、2日までの1週間の合計では46%に達した。前週の16%の3倍近くに増えている。
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