参議院選挙で最大野党の立憲民主党は比例の各得票数で日本維新の会に負けるほどの大惨敗となりました。
全国に32ある「1人区」の結果は凄まじく、自民党が28勝4敗で殆どの選挙区を抑えています。
前回の選挙で野党が維持していた選挙区が根こそぎ取られた形で、過去にあまり例がないほどの大敗だったと言えるでしょう。
野党陣営がここまで大敗北した要因は開票直前にあった安倍晋三元首相への銃撃事件というよりも、野党共闘の枠組みが崩壊してしまったことのほうが大きいと見られています。
今回の選挙結果と過去の選挙結果を比較してみると、野党共闘をしていた場合は1人区で野党側が常に10勝以上の戦績を残していました。
それに対して野党共闘をしていない時は野党側の勝利数が1桁台で、倍以上も数字に差があるのです。
共産党との共闘は内外から批判の声もありましたが、結果だけ見ると野党共闘をした方が圧倒的に野党は伸びています。
また、提案型野党として立憲民主党を率いた新代表の泉健太代表の力不足も目立ち、前任者である枝野幸男氏と比べて立憲民主党の勢いも落ち込んでいました。
野党共闘の崩壊と新代表の力不足が合わさって立憲民主党が敗北したと思われ、この点を改善しなければ、次の選挙も立憲民主党は厳しいことになるでしょう。
*野党共闘をしていた場合、改憲勢力の3分の2議席は阻止できた可能性も
10日投開票の参院選は、全国32ある改選数1の「1人区」で、自民党が28勝4敗となった。前回の2019年参院選は、立憲民主、共産、国民民主、社民の野党4党が全1人区で候補者を一本化し、10選挙区で勝利。しかし、今回は共闘が崩壊し、自民との一騎打ちが11選挙区にとどまったことにより、各地で苦戦を強いられた。
参議院選挙 「経済」「憲法」 ツイッター上の関心は?
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220710/k10013711231000.html
今回の参議院選挙について、関連するツイッターの投稿を分析したところ、政策テーマでは「経済」関係への言及が多く、選挙戦終盤には「憲法」への言及も急増したことが分かりました。
だから、あれほど野党共闘の有効性を見誤ってはならないと。 pic.twitter.com/zClBveATnt
— 三春充希(はる)⭐第26回参院選情報部 (@miraisyakai) July 10, 2022
第26回参院選比例代表
開票終了自民 18,257,013 票
維新 7,845,985 票
立憲 6,769,789 票
公明 6,181,431 票
共産 3,618,342 票
国民 3,159,110 票
れいわ 2,317,965 票
参政 1,768,349 票
社民 1,258,621 票
N党 1,253,875 票— 三春充希(はる)⭐第26回参院選情報部 (@miraisyakai) July 11, 2022
【過去最多】女性の当選、過去最多35人 全当選者の28%に 与党は伸び悩む https://t.co/nCnbgBiPJD
10日に投開票された参院選の女性の当選者は35人で、2016年と19年参院選の28人を上回り、過去最多だった。
全当選者125人の28%にあたる。
非改選を含めた女性の参院議員は最多の計63人となる。 pic.twitter.com/6dn6B4mSbY— 朝日新聞デジタル (@asahicom) July 11, 2022
日本維新の会は参院選で改選6議席から伸ばしたことに一定の手応えを感じつつも、与党大勝の見通しとなったことで今後に課題を残したと受け止めています。松井一郎代表(大阪市長)は10日夜、大阪市内で記者会見しました。記事→https://t.co/OanTVIqghx #松井一郎 #日本維新の会 pic.twitter.com/i8UC5JhmLw
— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) July 11, 2022
第26回参院選(10日投開票)は11日朝、改選124と、非改選の欠員1補充を合わせた全125議席が確定。NHK党は前回に続き比例で議席を確保しました。
記事→https://t.co/UEop9CmBXX #参院選 #NHK党 pic.twitter.com/xL9OvY6r40— 時事通信映像ニュース (@jiji_images) July 11, 2022
野党の獲得予想議席数は、安倍元首相襲撃事件の前に行われた各種調査と大きな相違はありません。野党幹部は、今回の振るわない結果の原因を、事件の影響に求めてはいけません。敗因は野党共闘がしっかりと進められなかったことなど、別にあります。
— 中島岳志 (@nakajima1975) July 10, 2022
新聞こそ、やれ、リベラルに寄りすぎだの、中間層に届かなかっただのと、野党共闘を散々批判してた。記事では「与党などから「立憲共産党」「選挙目当ての野合」といった批判を受け」と、まるで他人事だが。 #NewsPicks https://t.co/rddosLzkYa
— 平野啓一郎 (@hiranok) July 10, 2022
私が選挙前からずっと言ってきたこと。
① 一人区では、野党共闘を。複数人区でも、出来得る限りや野党共闘を。
② れいわを敵視するのではなく、れいわも仲間としてやっていくべき。
— やす #野党共闘で政権交代 (@yasuhosei101) July 10, 2022
今回の護憲野党惨敗の原因のひとつは、護憲野党の一部指導者層が、野党共闘に対するディスりに耐えられず、6年前学生たちが知恵を結集して作り上げた野党共闘という必勝の方程式を維持する胆力がなかったこと。まんまと改憲勢力と一部メディアによる分断の誘導に乗ってしまいました。本当に愚かです。 https://t.co/5mleoEuFMF
— Ikuo Gonoï (@gonoi) July 10, 2022
いやほんまそれな!!野党共闘できてたら改憲勢力をもっと削れたと思うのよ……ねぇ、聞いてる?立憲の代表さんよォ、あーたに言ってんのよ?ねぇ、なんで共産党を切ったわけ??こないだ見返りは民主主義とまで言って共闘してくれたのに!!!改憲されたら取り返しつかないのにどーーーしてくれるのよ
— nichinichi🏳️⚧️🏳️🌈 (@nichinichibijou) July 10, 2022
有田芳生さんの落選はかなり痛いですが、それでも危惧していた「弔い選挙」による与党の超圧勝や、維新躍進による野党第一党化は避けられ、当初予想した程度の敗北に終わったので、まだまだ希望は全然捨てていません。
まーでも、立憲の代表や執行部は少しは反省しろよ。野党共闘を強化しろ。— 柏木哲夫 (@tkore61) July 10, 2022
各地で立憲民主党の苦戦が伝えられているが、これは必然。野党共闘を破壊した泉はすぐに責任を取って代表を辞任すべき。
衆院選は「野党共闘があったから、あの程度の負けで済んだ」なのだ。 pic.twitter.com/z0dPVemLEY
— 🏕インドア派キャンパー 📣ⒻⒸⓀⓁⒹⓅ🔥 (@I_hate_camp) July 10, 2022
野党共闘が選挙戦略として間違っていたと今でも主張する立憲民主と一部ブレーンのみなさまは、現実を見てください。以下は1人区の過去3回と今回の勝敗一覧です。いま護憲野党に必要なことは、小異を捨てて大同につくことです。そういうわけで再び護憲野党の結集、すなわち野党共闘の復活を求めます。 https://t.co/KJ7zrW6b6e
— Ikuo Gonoï (@gonoi) July 10, 2022
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