先月末に中国国内の大規模な抗議運動を受けて、いわゆるゼロコロナ政策を転換した中国政府ですが、それによって中国国内の新規感染者数が激増しています。
中国政府は症状が軽い人に関しては新型コロナウイルスに感染しても出勤を認めるとの通達を発表しました。
感染の急拡大で人手不足が深刻化していることもあって、感染症対策より労働人口の確保を優先した形です。
ただ、これによって中国の感染拡大は更に勢いが強まると予想され、このままだと人口(約14億人)の半分が感染するとの予測値も発表されています。
香港大学の教授らが発表した予想でも100万人を超える死者が出ているほどで、準備不足の状態でゼロコロナ政策を突如転換したことが、後々になって中国全体を揺るがすような感染拡大を誘発することになるかもしれません。
現時点でも各地で感染拡大や死者増加の報告が見られ、北京の火葬場では霊きゅう車が行列を作るほどの異常事態になっています。
一方で、中国当局は新型コロナウイルスの集計方法を見直すとして、12月20日の新型コロナウイルス感染による死者は1人もいなかったと発表。
ゼロコロナ政策の見直しで感染拡大が起きたとすることを隠すために、集計方法や発表方法を見直すのではないかと言われていましたが、ここに来て中国当局がそのような動きを強めているのは不気味だと言えるでしょう。
*新規感染者数の大幅な増加で変異種の大量発生を懸念する声も
香港(CNN) 中国が準備不足のままゼロコロナ政策を突如として打ち切ったことで、100万人近い死者が出る可能性があるとする予想が発表された。同国で前例のない感染の波は、大都市から地方へと広がる事態も予想される。
中国当局は20日、新型コロナウイルス感染で新たに5人の死者を報告した。感染を封じ込める「ゼロコロナ」政策を大幅に緩和した後もコロナ流行は続いており、各都市は病床の追加確保や発熱外来クリニックの増設に奔走している。
中国、新型コロナ死者「ゼロ」と発表 集計方法変更
https://www.afpbb.com/articles/-/3444268
【12月21日 AFP】中国は21日、前日の新型コロナウイルス感染による死者は1人もいなかったと発表した。
同国は20日、集計方法を変更し、新型コロナ感染による呼吸不全が直接死因となった場合のみを同ウイルスの死者として算定するとしていた。従来は大勢の死者を出している諸外国と同様、新型コロナ感染者が何らかの病気で死亡した場合も新型コロナの死者としていた。
動画:数カ月で人口の6割感染との予測も、中国のコロナ流行に世界から懸念の声 pic.twitter.com/G3cirHITg4
— ロイター (@ReutersJapan) December 21, 2022
ちなみに、コロナ感染が急拡大している中国で北京にあるアメリカ大使館が15日から通常のビザ発給業務を一時停止すると発表しました。pic.twitter.com/iY9FBton3r
— フィフィ (@FIFI_Egypt) December 20, 2022
中国のワクチンであるシノバックやシノファームは性能が微妙なので、コロナワクチンが普及する前の欧米のような死者が放置されているような状況。。。
中国製ワクチンの不備を認めて、ファイザーやモデルナを輸入した方が良いような、、https://t.co/bUPqi7SuBW
— ひろゆき (@hirox246) December 19, 2022
動画:米機関、中国のコロナ死者100万人超と予測 北京の火葬場では霊きゅう車が行列 pic.twitter.com/zS9JK6mkey
— ロイター (@ReutersJapan) December 19, 2022
今回もいつもの中国式だった「ゼロコロナ大躍進」の終わり方
12月上旬、強権的なゼロコロナ政策からコロッと一転させ、感染拡大による集団免疫へと「大躍進」したのは、1949年の中国共産党誕生以来の伝統。背景には何かあったのか?https://t.co/eN6edQUVK0#ニューズウィーク日本版— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) December 21, 2022
脱ゼロコロナの中国、死者100万人に迫る恐れhttps://t.co/JmwfACNeCn
中国が準備不足のまま「ゼロコロナ」政策を突如として打ち切ったことで、100万人近い死者が出る可能性があるとする予想が発表されました。同国で前例のない感染の波は、大都市から地方へと広がる事態も予想されています。— cnn_co_jp (@cnn_co_jp) December 20, 2022
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