*官邸
岸田文雄首相が安倍派の閣僚4人を交代させ、官房長官に岸田派の林芳正氏を起用する新しい人事を発表しました。
交代となるのは松野官房長官や西村経済産業大臣、鈴木総務相、宮下農林水産相の4大臣と、自民党の萩生田政務調査会長と高木国会対策委員長、それに世耕参議院幹事長となっています。
新しい人事では林官房長官以外の役職も全て安倍派以外で固められ、経済産業大臣に無派閥の齋藤健前法務大臣、総務大臣に麻生派の松本剛明前総務大臣、農林水産大臣に森山派の坂本哲志氏となりました。
安倍派の副大臣5人と政務官1人も交代し、安倍派が主要なポストから一斉排除された形です。
NHKの記事によると、岸田首相は記者会見で「各政策集団の会計のあり方は、政策集団によって事情はさまざまだ。実態を把握し、原因と課題を抽出していかなければならない。私自身、党所属の国会議員とひざ詰めで議論していきたい。その上で全容や原因、課題を踏まえてどういった形で対策をまとめるのか判断していきたい」と述べ、引き続き政治資金問題で国会議員と意見交換を重ねたいと強調しています。
安倍派を一斉に交代することで内閣をリセットする狙いがあると思われますが、東京地検特捜部は安倍派に追加で二階派にも強制捜査を行う予定との報道が見られ、安倍派以外にも飛び火する気配があるところです。
【速報】岸田首相 閣僚交代 「調整力 実行力 答弁力 即戦力」
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231214/k10014288401000.html
安倍派の閣僚4人を交代させ、林官房長官らを起用した人事について、岸田総理大臣は、14日夜、総理大臣官邸で記者団に対し、来年の通常国会などへの対応も見据え、即戦力の人材を選んだと説明しました。また自民党役員の人事も年内に実施する考えを示しました。
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題で、東京地検特捜部が、安倍派と二階派の強制捜査に乗り出す方針を固めたことが関係者への取材で分かりました。週明けにも、派閥側の関係先への家宅捜索に乗り出すものとみられます。
岸田首相 安倍派4閣僚辞表提出で後任人事決定 林前外相ら起用
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231214/k10014287391000.html
自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、岸田総理大臣は安倍派の4人の閣僚を交代させ、官房長官に岸田派の林 前外務大臣を起用しました。
自民党の萩生田政務調査会長らも辞表を提出し、安倍派の「5人衆」と呼ばれる有力議員が、いずれも閣僚や党幹部の役職を退くことになりました。
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