太陽で非常に規模の大きなX1.1クラスの太陽フレアを観測しました。
X級は太陽フレアにおける最大最強(地震における震度7)の規模を示すもので、3月23日10時頃にNASA(アメリカ航空宇宙局)の観測衛星が太陽フレアの発生を確認。
さらにはその後もMクラスの太陽フレアを15回ほど観測し、このMクラスの太陽フレアの中にもM5.2など規模が大きなものが多数含まれていました。
NASAの太陽フレア進路予測によると、X級の太陽フレアは日本時間の3月25日11時(世界時25日2時)頃に到来する可能性があり、現在のままだと地球直撃コースになると発表されています。
先日から先週に発生したMクラス太陽フレアの乱れを地球上で観測中で、世界中の地磁気観測所で今年最大規模の大きな変動となりました。
しかしながら、今回のX級太陽フレアは先週の太陽フレアを遥かに超える規模であると言え、今年の最大値を大幅に更新する可能性があると予想されています。
問題なのはX級フレアを発生させた巨大黒点がまだ活発な点で、ここから追加の大型フレアが連続発生することもありそうです。
猛烈な太陽フレアや磁気嵐の乱れは地球の地震や噴火を活発化させ、通信障害や電子機器の故障を引き起こすことから、引き続き続報に注意してください。
NASA太陽フレア予想
https://www.swpc.noaa.gov/products/wsa-enlil-solar-wind-prediction
2024/ 3/24 13:10 更新
X1.1大規模フレアによる太陽風の乱れは、25日に到来しそうです。担当 篠原
昨日の昼に発生したX1.1の大規模フレア
に伴って発生したCME(コロナ質量放出)の様子を
SOHO衛星LASCO C2、C3の動画で紹介します。
ガスの濃い部分は上寄りに広がっていますが、
全体としては太陽を丸く囲むように広がっているので、
太陽風の乱れは地球へやって来るでしょう。
アメリカ地磁気観測所
https://www2.irf.se/Observatory/?link=Magnetometer
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