内閣官房報償費(機密費)が選挙時に陣中見舞い金として渡されていた問題で、平野貞夫元参院議員が5月27日の衆院政治改革特別委員会に参考人として出席し、かつて前尾繁三郎衆院議長(在任1973~76年)の秘書を務めていた頃、前尾氏の私邸に「盆暮れの対策」として一定額が届けられていたと証言しました。
毎日新聞の記事によると、平野氏は機密費の使途について、「突然、官房長官が議長の私邸に一定の額、盆暮れの対策として機密費を(現金で)持ってきた」と述べ、前尾衆院議長の秘書時代に機密費を現金でやり取りしていた場面を見たことがあると証言。
当時の平野氏は対応に困り、そのまま現金を袋に入れて国会に持ち帰った上で上司に相談するも、当時の上司は「4~5年前からそんなことがあるらしい。やらないわけにはいかないから、お前、袋にそれぞれ入れて(国会議員に)配れ」などと命令したと伝えています。
その前の時代から官房機密費を使った資金提供が行われていたということになり、少なくとも数十年単位で内閣官房機密費の私的な流用や横領が行われていたと言えるでしょう。
また、陣中見舞いとして選挙中に提供された官房機密費は政治資金収支報告書に記載されていなかった可能性が濃厚とも報道され、違反行為に該当するのではないかとも指摘を受けています。
内閣官房機密費は毎月約1億円、年間約12億円もの税金が使われており、一連の証言や暴露が事実だとすれば、自民党のやっている内容は税金の横領そのものです。
自民党の選挙戦では、「表に出さないカネ」が水面下で飛び交ってきた。そうしたカネの原資の一つとして取り沙汰されてきたのが、内閣の要である官房長官が一手に扱う内閣官房報償費(機密費)。ある元官房長官は「選挙に使ったことがある」と打ち明ける。国の施策推進のために予算化されている機密費の選挙への流用は、目的外使用の疑いをはらむ。(4回続きの3回目)
官房機密費「盆暮れ対策で一定額が届く」 元衆院議長秘書が暴露
https://mainichi.jp/articles/20240527/k00/00m/010/260000c
平野貞夫元参院議員は27日の衆院政治改革特別委員会に参考人として出席し、領収書不要の「内閣官房報償費」(官房機密費)について、自身が前尾繁三郎衆院議長(在任1973~76年)の秘書を務めていた頃、前尾氏の私邸に「盆暮れの対策」として一定額が届けられていたと明らかにした。
自民党の選挙戦では「表に出さないカネ」が水面下で飛び交い、原資の一つとして取り沙汰されてきたのが、官房長官が一手に扱う内閣官房報償費(機密費)。ある元官房長官は「選挙に使ったことがある」と打ち明けました。#中国新聞 #Yahooニュースhttps://t.co/S4dTsfusAi
— Yahoo!ニュース (@YahooNewsTopics) May 30, 2024
【証言・官房機密費】選挙の陣中見舞いとして渡された機密費は報告書に記載されず… 自民党派閥の裏金処理と同じ構図https://t.co/EEfj54Ux82
過去、機密費から渡された陣中見舞いは同報告書に記載しないで“裏金”にする処理が取られていた。
自民党派閥の裏金問題と同じ構図だ。#自民党 #岸田首相 pic.twitter.com/ZoiDVfN8FP— NEWSポストセブン (@news_postseven) May 30, 2024
なになに官房機密費で!?#定期的に蒸し返していくpic.twitter.com/iR6vG8Vaz2 https://t.co/w2Dzp8oM4v
— 柚子姫🐾@れいわ消費税は廃止 (@pDyvhzFJAIAJe90) May 28, 2024
何度も言うように「官房機密費」というのは歴とした「公金」であり、主権者たる市民の財産。それを自民党が自らの「選挙」で使ったのであれば完全な「横領」であって、その悪質さは「裏金」さえ比べ物にならない。例え総辞職しようが許されないレベルの犯罪的行為。決して有耶無耶にしてはならない。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) May 28, 2024
「官房機密費を御用ジャーナリストにバラまいて懐柔しようが、選挙買収に使おうが、銀座のクラブをハシゴしようが、ドンペリの泡になろうが、政権の専権事項である。野党や国民に批判される謂れはない」とな😠
歴代官房長官の機密費支出「確認する考えない」答弁書を閣議決定https://t.co/uGRYlbvnDC
— 盛田隆二 🌐™ (@product1954) May 24, 2024
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