
原油・ナフサ不足から値上げや出荷制限が相次いでいます。
東レは衣料品や産業用に販売しているナイロン糸やポリエステル、アクリル繊維などを4月1日の出荷分から値上げを実施すると発表。
値上げ幅は1キロ当たり20円から110円以上となり、製品の種類によっては過去最大規模の値上げとなる見通しです。
医療品においてもニトリル手袋が出荷制限および緊急体制への移行が発表され、1日あたりの注文受付数に上限を設けるとしています。
また、前々から問題となっていた麻酔不足も中東情勢の悪化でさらに不足が加速し、歯科医院で麻酔薬不足が深刻化している状況です。
さらには人工透析器材などを輸入してるタイ工場のナフサ供給は4月に終わる見通しで、日本の医療品を生産している東南アジアの工場が止まることで医療品不足が悪化すると予想されています。
中東情勢は日本の住宅ローン市場にも影響を与え、大手銀行5行は3月31日に4月から新規の借り入れを対象にした変動型の住宅ローン金利を引き上げると報告。
NHKの記事によると、三井住友銀行が0.1ポイント引き上げて1.275%、みずほ銀行が0.25ポイント引き上げて1.025%となり、金融市場全体で金利が上昇傾向に突入しているとのことです。
そして、最も値上げが顕著に出ているのが住宅業界で、ナフサ不足で断熱材は40%前後の値上げ、シンナーは70%以上の値上げ、塗料全品も5月から大幅値上げ、養生材は品薄状態が加速しています。
日本のナフサ備蓄は約20日分しか無く、追加で確保した中東以外のナフサ輸入も4月分しか確保していません。
現時点で5月以降の見通しが立っていない上に、ホルムズ海峡が解放されたとしても日本までタンカーが移動するのに50日ほどの時間が必要で、少なくとも6月あたりまで深刻なナフサ不足と値上げラッシュが続く可能性が高いです。
これまでの石油ショックと比較しても数十倍の影響があり、業界関係者からは「コロナ禍よりも酷い」との声が飛び交っています。
東レ ナイロン糸など値上げ発表 「ナフサ」繊維の原料価格高騰
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015088891000
東レの発表によりますと、衣料品や産業用に販売しているナイロン糸やポリエステル糸、それにアクリル繊維などについて、4月1日の出荷分から値上げを実施するとしています。
値上げ幅は製品の種類ごとに異なり、1キロ当たり「20円から110円以上」だということです。
値上げの理由について会社は、イラン情勢の緊迫化で石油製品の「ナフサ」から作られる繊維の原料の価格が高騰し、自助努力でコストの上昇分を吸収できる範囲を超えたためなどと説明しています。
大手銀行5行は31日、4月に適用する住宅ローンの金利を公表し、このうち4行が新規の借り入れを対象にした変動型の住宅ローン金利を引き上げました。最も優遇する場合の水準が1%を上回る銀行もあり、金利の上昇傾向が一段と鮮明になっています。
住宅ローンの変動型の金利は、金融機関が短期で貸し出す際の基準「短期プライムレート」に連動する形で見直しが行われます。
4月に適用する新規の借り入れを対象にした変動型の金利は、最も優遇する場合で
▽三井住友銀行が0.1ポイント引き上げて1.275%に、
▽みずほ銀行が0.25ポイント引き上げて1.025%に、
▽三井住友信託銀行が0.35ポイント引き上げて1.08%に、
▽りそな銀行も0.31ポイント引き上げて0.95%にします。
農協(JA)グループの全国組織・JA全農の尾本英樹専務は30日の記者会見で、各地の農協を通して農家に販売する肥料について「今後、値上げは避けられない」との見通しを示した。中東情勢の悪化を受け、原料の尿素が高騰したためだという。農産物の値上がりにつながる可能性がある。
イラン情勢の影響によりニトリル手袋が出荷制限および緊急体制へ移行 pic.twitter.com/69lAi8QmPW
— EARLの医学&AIノート (@EARL_med_tw) March 27, 2026
石油化学会社はギリギリで操業を続けています。12基中6基が減産し、ナフサからエチレン等を精製するクラッカーの継続運転を維持しています(一度止めてしまうと再稼働に1カ月掛かる)。
ナフサ不足の影響は、
第一段階:クラッカー減産
第二段階:樹脂不足→メーカー調整開始…— 境野春彦 | LPガス取引制度 (@LPGadvisorJP) March 29, 2026
日本の住宅業界、かなりヤバいです。
戦争の影響でホルムズ海峡の航行が閉ざされ、日本に届く原油の約9割に影響が出る可能性がある。
その余波が、いま住宅業界を直撃しています。断熱材、塗料、配管、床材…。
ナフサを原料とする建材や関連製品の値上げ、出荷制限が相次いでいる。… https://t.co/Zz4dDfZD2r— 山本雅俊🪼┃リフォームのやまもとくん (@Yamamoto__M) March 31, 2026
原料メーカーの現状としてヒアリングしたことをまとめると。
・4〜5月前半までは現保有在庫でなんとかなる
・コロナ禍など、過去の混乱時に買い溜め発注が多すぎて偏りが起きたので今回は制約を早めた
・現在の受注停止は原料アロケーションの見定めがメインでモノが無いわけではない…— 𝓞𝓶𝓸𝓬𝓱𝓲 (@ib_kiri) March 31, 2026
「麻酔不足」訴える歯科医院相次ぐ 入れ歯など作る「歯科技工士」減少もhttps://t.co/FM0CIuZDVt
— 日テレNEWS NNN (@news24ntv) March 24, 2026
身内が医療従事者なのですが、
「麻酔と手袋が本当に手に入らない。麻酔がなければ何もできない」
「材料屋にもう在庫が無い。買えても制限1箱まで、それでどうしろと」
と言っています。すでに。すでにです。 https://t.co/k5Xy2E7aMb— たまごアーティスト響co. (@kyooco_t) March 31, 2026
辰巳:人工透析器材などを輸入してるタイ工場へのナフサ供給は4月に終了予定。医療機関への医療機器の価格高騰が起きてる。緊急支援を。
上野厚労大臣:今般の影響があるのかないのか注視する。
辰巳:もう影響出てるんです。
(国民の命はどうでもいい高市政権)#国会中継 pic.twitter.com/4r34XUXUrT— お豆さん (@hanataretyuunen) March 30, 2026
【「麻酔がない」抜歯の恐怖 麻酔薬枯渇で歯科診療に激震 26年3月も回復の目途立たず】
🟥 概要… pic.twitter.com/ibRko5wFqt
— 長谷川淳史 (@TMS_Japan) March 27, 2026
備蓄があるから大丈夫・・ではない!
LPガスが原油精製からでは国内需要の2割しか賄えず、8割を輸入に頼っているのと同じく、ナフサも同じく6割を輸入に頼り、その7割までが中東産なのです。
ナフサからあらゆるものが作られています。医療品、自動車部品、建築資材、日用品・・。… https://t.co/92G2KB4yBj— 境野春彦 | LPガス取引制度 (@LPGadvisorJP) March 27, 2026
現実問題、医療も介護もかなりまずくなると思います。
私は施設従事者ですが、現場で使われている医療、衛生、介護用品も直撃します。
CWやNSともに、ディスポ(医療用手袋)も必需品ですし、医療用エプロン、アルコール消毒液も使用します。… https://t.co/kZ5hnb7tz0
— Haru (@34_haru) March 26, 2026
【A重油が足りません】…
— 玉木雄一郎(国民民主党) (@tamakiyuichiro) March 31, 2026
前にこれ書いた時も不安を煽るなとか言ってくる人がいたが、川上の混乱と原料不足の深刻さは、一般消費者が想像つかないレベルになってる。
体感、コロナ禍なんて非じゃないわ。 https://t.co/zOACZjDuE8— 𝓞𝓶𝓸𝓬𝓱𝓲 (@ib_kiri) March 31, 2026
【緊急】住宅業界に激震が走る。。
今日大手メーカー本社との打合せ。「コロナ以上の事態になりうる」と複数が証言。
▼ ナフサショック 現在の事実
・断熱材(スタイロフォーム等)→ 40%値上げ
・シンナー(日本ペイント)→ 75%値上げ
・塗料全品 → 5月から50%値上通知
・養生材 → 既に品薄…— 宮内和也| ピュアグロース代表| PGハウス| ハウスメーカー工務店コンサル (@PG_miyauchi) March 31, 2026

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