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長崎・天草の「潜伏キリシタン」に世界遺産登録勧告!キリシタンを巡っては賛否


ユネスコの諮問機関が長崎県と天草地方の隠れ(潜伏)キリシタン関連を世界文化遺産に登録するように勧告しました。世界遺産の登録対象となるのは、国内最古の教会の大浦天主堂(国宝、長崎市)や、信者が暮らした天草の崎津集落(熊本県天草市)などになると見られています。

日本政府は「禁教政策下で潜伏キリシタンが既存の社会や宗教と共生しつつ、独特の文化的伝統を育んだ」と説明しており、積極的に世界遺産としての登録を推進する方針です。

一方で、江戸時代の潜伏キリシタンを巡っては、批判的な意見が根強くあります。特に問題視されているのは、宣教師の布教活動が欧米の植民地化と関係している点です。

当時のスペイン政府などは日本での布教活動が成功した場合、大規模な支援を行う用意をしていました。豊臣秀吉や徳川家康らがキリスト教を取り締まったのも、布教活動が侵略行為や植民地化に繋がるリスクがあったからです。

そのような歴史の経緯を考えると、潜伏キリシタンの世界遺産登録は中々複雑な心境になると言えるでしょう。

 

世界遺産に長崎・天草の「潜伏キリシタン」登録勧告
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30127810U8A500C1CC1000/

政府に4日入った連絡によると、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関は「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」(長崎、熊本)を世界文化遺産に登録するよう勧告した。

隠れキリシタン
https://ja.wikipedia.org/wiki/%

隠れキリシタン(かくれキリシタン)は、日本の江戸時代に江戸幕府が禁教令を布告してキリスト教を弾圧した後も、密かに信仰を続けた信者である。以下の2つに分けられるが、一般に両者を区別せずに呼ぶ。

強制改宗により仏教を信仰していると見せかけ、キリスト教(カトリック)を偽装棄教した信者。
1873年(明治6年)に禁教令が解かれ潜伏する必要がなくなっても、江戸時代の秘教形態を守り、カトリック教会に戻らない信者。
敢えて両者を区別する場合、1は「潜伏キリシタン」、2は「カクレキリシタン」(すべてカタカナで表記)と呼ぶ。

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