北朝鮮と韓国が朝鮮戦争の終戦方向で動き出していますが、その後に待っているであろう南北朝鮮の統一は日本にとってかなりリスクがあると指摘されています。
NEWSポストセブンは拓殖大学教授・呉善花氏の意見を掲載し、「統一朝鮮は日本を民族にとって共通の敵とすることで結びつきを強め、かつてない反日攻勢を展開するだろう」と指摘。
慰安婦問題や戦争時代の賠償金で日本への圧力が強まり、結果的に前よりも厳しい状態になる恐れがあると分析していました。
また、統一朝鮮で予想されている大統領選挙に関しても、「統一朝鮮では一国二制度を経て、やがて大統領選を実施する計画だが、北のほとんどが金正恩を支持し、南の何割かが金正恩に投票すれば、金正恩大統領が誕生し、核のボタンを握ることになる」などと言及し、下手をすると核兵器を持った南北統一朝鮮が金正恩政権の下で誕生するかもしれないと触れています。
今の韓国では金正恩氏の人気が爆発している状態で、統一朝鮮となった後の選挙戦は未知数だと言われているところです。と言っても、北朝鮮が統一まで踏み込むかは怪しく、核兵器の破棄を含めて統一を実現するハードルはかなり高いと見られています。
現時点では想定の範囲内であり、統一朝鮮を見据えて今から外交戦を色々と展開しておくのが、日本にとって最善手かもしれません。
日本を「民族共通の敵」とする統一朝鮮・金正恩大統領誕生へ
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180506-00000006-pseven-kr&p=2
「統一朝鮮」は、日本を「民族にとって共通の敵」とすることで結びつきを強め、かつてない反日攻勢を展開するだろう。北朝鮮の人権は棚に上げて、慰安婦問題や徴用工問題で世界中に日本の非道を喧伝し、訴訟も相次ぐことが予想される。
その傍ら、日本に北朝鮮への巨額な経済援助を求めてくるだろう。その時、朝鮮統治という歴史的経緯を踏まえて「譲歩すべき」という声が日本国内で上がれば、彼らの思うつぼだ。
統一朝鮮では「一国二制度」を経て、やがて大統領選を実施する計画だが、北のほとんどが金正恩を支持し、南の何割かが金正恩に投票すれば、金正恩大統領が誕生し、核のボタンを握ることになる。
日本人の多くは米朝戦争が「起こらなかった」後のことを考えていない。しかし、日本を待ち受けているのは、悪夢のようなシナリオであることを今から覚悟し、来る時に備えておくべきだ。
【PROFILE】呉善花/1956年韓国済州島生まれ。東京外国語大学大学院修士課程修了。現在、拓殖大学国際学部教授。著書に『韓国と北朝鮮は何を狙っているのか』(KADOKAWA)、『超・反日 北朝鮮化する韓国』(PHP研究所)など多数。
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