5月25日に自衛隊の防衛費を2倍以上に増やす案を自民党が提言しました。報道記事によると、政府が策定する新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)への提言を自民党が発表し、その中で対GDP(国内総生産)比の1%としていた防衛費の制限を撤廃するように自民党が政府に要望していたとのことです。
提言案には「NATO(北大西洋条約機構)が対GDP(国内総生産)比2%達成を目標としていることを参考に、必要かつ十分な予算を確保する」と明記され、NATOの目標値を根拠にして対GDP比で2%まで引き上げるべきだと主張。
現在の1%枠から2倍に防衛費を増やすべきだと言及し、海上自衛隊の護衛艦「いずも」を含めた空母化計画にも触れていました。
更には敵基地攻撃能力も導入するべきだとして、自民党は大幅な軍備増強を提案しています。この提言案は来週にも正式決定となり、近い内に提出となる見通しです。
防衛費GDP比「1%」枠撤廃へ 自民、防衛大綱提言案
https://www.asahi.com/articles/ASL5T4S5QL5TUTFK00T.html
自民党は25日、政府が年末に策定する新たな防衛大綱と中期防衛力整備計画(中期防)への提言をまとめた。対GDP(国内総生産)比で、ほぼ1%弱で推移してきた防衛費の枠撤廃を求めたほか、敵基地攻撃能力の整備や海上自衛隊の護衛艦「いずも」を念頭に事実上の空母化の検討を盛り込んだ。専守防衛からの方針転換につながりかねない内容だ。
政府が年末に改定する「防衛計画の大綱」と「中期防衛力整備計画(中期防)」に向け、自民党がまとめた提言の全容が24日、判明した。防衛費について「NATO(北大西洋条約機構)が対GDP(国内総生産)比2%達成を目標としていることを参考に、必要かつ十分な予算を確保する」と明記し、「参考」としつつ、事実上「GDP比2%」の目標を掲げた。
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