愛知県の小学校で校外学習中に一年生の男子生徒が熱中症で死亡した事故が波紋を広げています。
NHKは専門家の見解として、35℃以上の野外活動に警鐘を鳴らす記事を掲載。熱中症対策に詳しい岡山大学の鈴木久雄教授は「35度を超える状況では、外で活動すること自体が危険だ」とコメントしており、35℃を超えたら外での活動は止めるべきだと指摘していました。
現在の校外学習は特に気温の制限がなく、学校側が自主的に判断する形になっています。西日本豪雨の被災地でも暑い中で活動が続いていますが、これについても「立ちくらみやめまい、筋肉痛など、比較的軽い症状でもすぐに活動をやめて休憩し、活動を再開しないことが大原則だ」などと注意を促していました。
日本気象協会も昔より気温が上がっているとして、「昔に比べて熱中症になるリスクが上がっていると思います」「東京ではこの100年間の間に年間での平均気温が3.2度上がっています。特に上がっているのが最低気温の4.4度。最高気温は1.7度上がっています」というようなコメントを出しています。
一部の大人や老人世代からは「熱中症は甘え」「昔はエアコンなんて無かった」というような発言もありますが、それは環境の変化を全く考慮していない偏見だと言えるでしょう。
「昔はエアコンがなくても大丈夫だったのは今より気温が低かったから」は本当か 日本気象協会に聞いた
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180718-00000092-it_nlab-sci
実際に、日本の夏の気温は昔よりも上がっているのか、tenki.jpなどを運営する日本気象協会に話を聞きました。
―― 実際に日本の気温は昔に比べて上がっているのでしょうか。
日本気象協会:はい。気象庁が2018年6月26日に公開した「ヒートアイランド監視報告2017」によると、東京ではこの100年間の間に年間での平均気温が3.2度上がっています。特に上がっているのが最低気温の4.4度。最高気温は1.7度上がっています。―― いつ頃から気温が上がり始めたのでしょうか。
日本気象協会:高度成長期の1950年代後半から1970年代の間に特に上がりました。
「35度超で外での活動は危険」専門家が指摘
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180720/k10011541841000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004
熱中症対策に詳しい専門家は、気温が35度を超える状況で外で活動するのは危険で、比較的軽い症状でも休憩し、活動を再開しないことが大切だと指摘しています。
岡山県内では、気温が35度を超える猛烈な暑さが続き、体調を崩して病院に搬送される人や亡くなった人もいます。
いいね!しよう