福島県の国道114号で非常に高い線量を測定したことが分かりました。
この放射能測定を行ったのは秋田放射能測定室で、国道114号の津島ゲートから浪江IC間(約27キロ)までの区間を測定した結果、16.33uSv/h(マイクロシーベルト毎時)というような高線量が確認されたとのことです。
環境省では除染の要件を0.23μSv/h以上の地域と定めており、今回の福島で計測された数値は基準値の71倍となります。測定は車内から行われ、複数の地点で同じように10uSv/hを超えるような場所がありました。
国道114号は2017年9月に日本政府が「福島県全体の復旧・復興にとって重要な道路である」として通行止めを解除した場所です。かつては帰宅困難区域として指定されていましたが、今だと通行証の所持・確認を要せずに当該区間を通過することが出来ます。
ちなみに、政府側が測定結果として発表している数字だと、国道114号の線量は平均1.85uSv/hとなっていました。
↓国道114号の測定動画
国道114号線(津島ゲート-浪江IC間) 帰還困難区域の線量測定
https://beguredenega.com/archives/16947
帰還困難区域・・・
それは、原発事故によるすさまじい放射能汚染により、人間が住むことができなくなってしまったエリア。今回はその放射能汚染実態を探るべく、国道114号線を津島ゲートから浪江ICまでの区間、高感度な線量計を用いて測定したものをここに公開します。
そして、この道路は許可なく誰もが通行できる道路になります。
動画は30分近くとなっていますが、こういった厳しい現実がそこにあることがわかります。お時間がある方は、ぜひゆっくりとご覧になっていただけますと嬉しいです。
国(環境省)が示している毎時0.23マイクロシーベルト(μSv)の算出根拠について
環境省では、放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定や、除染実施計画を策定する地域の要件を、毎時0.23マイクロシーベル ト(μSv)以上の地域であることとしました(測定位置は地上50cm~1m)。この数値は、追加被ばく線量年間1ミリシーベルト(mSv)を、一時間あ たりの放射線量に換算し、自然放射線量分を加えて算出されています。 (詳しい計算は※の通り)
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