9月30日の沖縄県知事選では玉城デニー氏が当選確実となりましたが、その出口調査の内容がとても興味深いです。注目するべきは年代別の投票先で、30代あたりを境目にして若者世代は自民党や公明党が支援していた佐喜眞候補に多くの票を入れていました。
逆に40代以上は全て玉城デニー氏の方が多く、世代によっては20%も支持に差があったのです。
ジャーナリストの津田大介氏はこの結果について「QABタイムス朝日の出口調査見ると女性は圧倒的に玉城候補に投票、10~20代が佐喜眞候補に投票し40代以上が玉城候補に投票していることがわかる」とコメントしており、世代や性別によって投票行動の差があると指摘しています。
これは他の調査結果でも似た数字になっている傾向が見られ、若者世代の中でもネットを中心に活動している層は安倍政権寄りの意見が多いと言えるでしょう。
利用者の大半が20代となっている大手動画サイト「ニコニコ動画」などでは、安倍政権の支持率が大手メディアよりもかなり高めに出ていますが、このような数字からも若者世代は政権支持の意見が強いことが分かります。
背景には若者が多く利用している「まとめサイト」や「動画サイト」の影響があり、投票日直前に玉城デニー氏を批判する記事や動画が大量に投稿されていたのも影響を及ぼしていた可能性が高そうです。
いろんな方々が集まり、勝利を祝ってくれました。私も思わず踊ってしまいました。すべてはあなたとつくる沖縄の新時代のために。まきてーないびらんどー! #新時代沖縄 pic.twitter.com/eZVAjtYBDB
— 玉城デニー (@tamakidenny) 2018年9月30日
沖縄県知事選の年代別投票先の結果をみると60、70代がデニー支持。これは沖縄独自ではなく、全国的に与党野党の支持率がこうなっている。40代は先日紹介した、世の中に不満を持っている人は若者から40代女性に変化している証拠になると思う。デマを流しているのはどちらも同じ。 pic.twitter.com/ghmUMZOMCH
— やん (@skd7) 2018年10月1日
沖縄県知事選の開票がほぼ終了。玉城候補と佐喜眞候補の票差は約8万票(前回約10万票)。ただし、前回の翁長知事より玉城候補の得票数は3万票ほど多い。
QABタイムス朝日の出口調査見ると女性は圧倒的に玉城候補に投票、10~20代が佐喜眞候補に投票し40代以上が玉城候補に投票していることがわかる。 pic.twitter.com/eDL63z7OQK
— 津田大介 (@tsuda) 2018年9月30日
出口調査を見ると男女、年代の分断はより顕著になっているので玉城知事はこれからそうした分断を埋めていくための具体的方策が求められていくのだろう。玉城候補は勝ったが、「オール沖縄」という標語は実態との乖離が大きくなっているようにも思える。だからこその「新時代沖縄」ということなのかも。
— 津田大介 (@tsuda) 2018年9月30日
男女でこれだけ得票差付いたのは、公開討論における佐喜眞候補の「女性の質の向上」発言が地味に効いている気もするな。https://t.co/ZclsQ7rrU5
— 津田大介 (@tsuda) 2018年9月30日
年代別投票率を見ると、いずれ沖縄の世論が逆に変わっていくことは十分予想される話。沖縄の世論がいずれ変わっていくということを踏まえた政治のあり方、教育のあり方を示せるかどうかが「新時代沖縄」がうまくいくかどうかの1つのポイントになるんだと思う。良い広報担当者付けた方がいいだろうね。
— 津田大介 (@tsuda) 2018年9月30日
今佐喜眞候補の入れた若者を愚か者やネトウヨと言うのは簡単だ、
しかし政治に関心があるのはまだ救いがある
経験の少ない若さゆえ候補者を見る目が備わっていないだけと田中角栄氏が存命なら言うでしょうね。— 大村 仁 (@tanuki1470) 2018年10月1日
沖縄県知事選、玉城氏と佐喜真氏への投票分布を年齢別で見た。見事にちだい氏のレポートを裏付けるものであったが、実際に見せ付けられると、やはり暗澹たる気分になる。今回佐喜真氏へ票を投じた若者よ、君達は子供達にどんな沖縄を残すべきなのか、今一度考えて欲しい。心からそう願う。 https://t.co/9DFYl3Fcgj
— ケイタク (@keitaku1110) 2018年9月30日
沖縄県知事選、玉城デニー候補が当選確実とNHKが報道。
年代別の投票先では18・19歳の6~7割が佐喜真候補に投じておきながら、年齢が上がるにつれてきれいに玉城候補に投票しているのは草しか生えない。— 肉たらしいを卒業したい (@Jaddena194) 2018年9月30日
いいね!しよう