*イギリス議会
3月14日にイギリスの下院議会がEU(欧州連合)離脱交渉について、6月30日までの3カ月間延期を認める決議案を賛成多数で可決させました。この可決によってイギリスはEU側に交渉延期の申し入れを行うとしていますが、EU側の事前了承は無く、EU側が交渉延期を認めるかは不透明となっています。交渉延期に賛成は412票で、反対は202票でした。
イギリスのメイ首相は「3カ月以上の離脱延期は民主主義への信頼を損なう恐れがある」と警告していましたが、議会の反対によって離脱案が2度も否決されたことを受けて、止む無く交渉延期に路線を変更した形です。これ以上の遅れが生じると、5月末に行われる欧州議会選挙に参加する必要性も出てくることから、EUが交渉延期を拒否するパターンも十分にあり得る情勢となっています。
それだけに、イギリス議会は大荒れにになっている状態で、この交渉結果が世界情勢を変えることになりそうです。
ブレグジット延期をEUに要請へ 英下院が可決
https://www.bbc.com/japanese/47577575
英下院(定数650)は14日夜、欧州連合(EU)からの離脱を延期するかどうかを採決し、412対202の大差でこれを可決した。これにより、イギリスは3月29日にEUを離脱しない可能性が出てきた。
これを受けてテリーザ・メイ首相は、ブレグジット(イギリスのEU離脱)を通告するEU基本条約(リスボン条約)第50条の延長をEUに要請することになる。
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