5月10日に九州地方の日向灘でマグニチュード6.3の強い地震が発生しましたが、この地震は南海トラフ巨大地震の前兆かもしれません。
南海トラフ巨大地震とは、静岡県の南部付近から西日本の太平洋側に広がっている巨大なプレート境界の沈み込み帯のことです。東海地方から九州地方の範囲で全ての断層が同時に動いた場合、その規模は東日本大震災を超えるマグニチュード9.1となり、死者は30万人を超えるとも言われています。
↓南海トラフ巨大地震の範囲と10日の日向灘地震
政府の地震調査委員会は、過去の発生パターンから今後30年以内の発生確率を「70~80%」と推測し、小規模なパターンでもマグニチュード8クラスの巨大地震になると指摘。沿岸部だと30分以内に数メートルから数十メートルの津波が押し寄せ、東日本大震災よりも遥かに速い速度で街を飲み込むことになります。
問題なのは具体的な発生時期ですが、あれだけ言われていた平成に来なかったということは、確率的にも新元号「令和」の範囲で発生する可能性が高いと言えるでしょう。
日向灘は南海トラフ巨大地震の一番西側の領域であり、蓄積された膨大なひずみが爆発寸前であるサインなのかもしれません。1944年の東海地震から74年、懸念されている南海トラフ巨大地震は何時起きても不思議ではないです。
*津波が予想される沿岸部の住民は、最低でも1週間ほどの長期避難を想定して、今からシッカリと地震や津波対策を。
内閣府 南海トラフ巨大地震の想定
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/nankaitrough_info.html
地震調査委員会 南海トラフで発生する地震
https://www.jishin.go.jp/regional_seismicity/rs_kaiko/k_nankai/
○将来の地震発生の可能性
地震の規模 : M8~M9クラス
地震発生確率: 30年以内に、70%~80% (地震発生確率値の留意点)
地震後経過率: 0.83 (地震後経過率とは?)
平均発生間隔: 88.2年
南海トラフ全体を1つの領域として考え、この領域では大局的に100~200年で繰り返し地震が起きていると仮定して、地震発生の可能性を評価しました。
南海トラフ巨大地震
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E
南海トラフの地震は、約90 – 150年(中世以前の発生記録では200年以上)の間隔で発生し、東海地震、東南海地震、南海地震の震源域が毎回数時間から数年の期間をおいてあるいは時間を置かずに同時に3つの地震が連動していること(連動型地震)が定説だった。一方で、慶長地震は南海トラフを震源とすることに異論が出されており、南海トラフの地震は200年程度の間隔で発生すると考えるのが自然な姿であるという見解も存在する[4]。
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