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英語民間試験の導入、入試の専門家らが中止要請!「大学入試の公平性が確保できない」「深刻な欠陥がある」


2021年度(2020年度実施)から開始となる「大学入学共通テスト」の英語民間試験について、入試の専門家らが「公平性が確保できない」として導入の中止を要請しました。

英語の民間試験とは日本英語検定協会やベネッセなど7つの事業者が実施予定の新しい入試形態で、センター試験に代わるテストとして導入準備が進められています。英語民間試験の導入中止を求めたのは大学入試制度や英語教育に詳しい専門家らで、国会に8100人余りの署名を添えて請願書を近く提出する予定です。

請願の賛同者である東北大学の荒井克弘名誉教授は「入試は理論的にはトラブルがないよう準備しなければならないが、今回そのレベルに達しているかというと程遠い状況で、見直しを求めたい」とコメント。
英語民間試験には深刻な欠陥があるとして、大学入試の公平性の観点からも疑問があるとしています。

 

共通テストの「英語民間試験の導入」中止求め国会に請願へ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190618/k10011957121000.html?utm_int=all_side_ranking-social_004

再来年から始まる「大学入学共通テスト」に導入される英語の民間試験について、入試の専門家らが今のままでは最低限の公平性が確保できないなどとして、導入の中止を求める請願書を近く国会に提出することになりました。

新制度の問題点
https://nominkaninkyotsu.com/problem/

2021年度(2020年度実施)の大学入学共通テストにおいて英語民間試験を利用することには,主に以下のような問題があります。

1. 「各資格・検定試験とCEFRとの対照表」に科学的な裏づけがない。(資料①)

(1) 構成概念(測る能力)が異なる試験の成績を比べることはできない。

テストはそれぞれ独自の目標のために,測定する対象となる能力を想定してデザインされる。よって,仮に,XさんはGTECを受けて「A2」,Yさんは英検を受けて「A1」のスコアを得たとして,XさんがYさんより能力が高いと言える科学的根拠がない。両者が同じ試験を受けたら,YさんがXさんより良い成績をとる可能性が十分にある。これでは公正公平な選抜と言えず,受験者の理解も得られない。
(2) CEFR(ヨーロッパ言語参照枠)が誤用されている。

CEFRは多様な国や地域で多様な母語をもち多様な教育を受けた人たちの第二言語能力を大まかに評価するための目安であり,「国際標準規格」ではない。
CEFRはあくまで個々人の能力発達の目安となるものであり,大勢の受験生の能力を数値化して比較するために使うべきものではない。
CEFRは完成しておらず,改善が進んでいる。2021年度入試から日本で用いられようとしているものは,見直し前の古いバージョンである。

 

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