8月17日に東京オリンピックテスト大会だったパラトライアスロンのワールドカップ(W杯)でスイムが中止になった件を受けて、東京湾の汚染に対する批判や懸念が高まっています。
東京都では下水と雨水を1本の水道管で下水処理場に送る「合流式下水道」を使っており、大雨が降るたびに処理場がパンクし、700ヶ所を超える排出口から下水を海に放出。特に台風やゲリラ豪雨が発生した時は酷く、大量の大腸菌を含んだ汚染水がレインボーブリッジ辺りまで流れ込んでいるのです。
このような状況を打開するために大量のカキ(牡蠣)を使った浄化作戦が平成19年に行われるも、設置されたカキは1年以内に全て壊滅。カキによる浄化は成功した事例が世界中に多数あり、カキがここまで短時間で壊滅するのは異常だと言えるでしょう。
東京湾の現状は「インドのガンジス川を超える汚染」とも言われるほどで、NPO法人「東京湾 藍い海の会」の亀石幸弘専務理事もメディアの取材に「東京湾は奇跡の湾。南側に向けて開口しているので、黒潮が流れ込んで来る。数日間で東京湾の水が一掃される。これがなければ、とっくに死の海になっていただろう」「都民や東京の企業はもっと東京湾に関心を持ってほしい」と訴えています。
過去の水質検査で海水浴場基準の58倍に匹敵する大腸菌を検出したこともあるだけに、東京湾をこのまま放置して良いのか、国民レベルの議論と活動が必要になりそうです。
未浄化下水が広がる“肥溜めトライアスロン”に選手は戦々恐々
https://news.livedoor.com/article/detail/16935042/
14年9月の港区議会定例会。トライアスロン会場のお台場の水質について、こう指摘していたのが榎本茂議員だった。議事録を引用する。
「東京都下水道局では、平成24年度に簡易処理水と呼ぶ排出基準を満たさない未浄化の下水を180万7200立方メートル、実に東京ドーム15杯分(原文ママ)に相当する莫大な量を運河に放水しております。この放水を実際に目にすると、誰もが驚くのですが、焦げ茶色の汚水が濁流となって放水され、あっという間に運河は黄土色に変わり、高浜水門から運河の外へ流れ出し、レインボーブリッジ、お台場へと順次海の色を変えていきます」
五輪を迎える東京湾は死にかけている
https://www.sustainablebrands.jp/article/sbjeye/detail/1188119_1535.html
このため、特に夏にゲリラ豪雨が降ると、糞尿を含んだ大量の雨水が下水管から川に流れ出て、処理されないままの糞尿が川から東京湾に流れ込むのだ。これを「オーバーフロー」という。
国の海水浴場基準によると、糞便性大腸菌群の数が100ミリリットル中1000個以下と定められているが、過去の水質調査では58000の数値を計測したこともある。大腸菌やO-157によるパンデミック(伝染病の大量発生)を心配する声も上がる。
東京五輪のアセスメントでは、こうした環境悪化の緩和措置(ミティゲ―ション)として、水質浄化施設の設置や底質の改善(しゅんせつなど)のほか、汚染水の流入を防ぐ水中スクリーンの設置などが検討された。
ゲンダイがトイレみたいじゃなくて汚水垂れ流してるからトイレですって言ってたから調べたら
・日本の8割の地域では下水と雨水は分離式
・人が多い地域なほど分離式にするのが遅れている
・東京は最も人が多い分日本で最も遅れていて8割くらいが未だに合流式になってる
・だから東京湾うんこまみれ https://t.co/t7lasA18QG pic.twitter.com/brRDB1DLvv— はち (@9NZ7hagej) 2019年8月15日
雨と糞を一緒に流すのが合流式。
別々に流すのが分流式。
東京は下のピンクのエリアは全て合流式。
雨がたくさん降ると糞水が下水道の中をグルグルし、キャパオーバーするとドバーッと東京湾に汚水を出すんだ。たまったもんじゃねーぜ! pic.twitter.com/0ymqKpj35y— pom_de_mamimami (@pom_de_shoulder) 2019年8月17日
東京オリ・パラ2020が、東京湾がうんこプールであることを世界に知らしめるイベントとなってしまったことを静かに悲しんでいます。
— 小田嶋隆 (@tako_ashi) 2019年8月17日
実は東京23区の下水方式はほぼ「合流式」。これはうんこと雨水が同じ管で流れるので、マンホールから溢れるのは「うんこ水」。大水の時、田舎町で泳ぐのはいいけど東京では病気の元。ある意味このおかげで東京湾は生態系が豊かなんだけど、泳いだらあかん海。放射性物質の話もまだまだ根深いしねー https://t.co/Tq4fHbQimp
— ですもばりュー (@desmovalue) 2019年8月12日
【3行で分かる東京湾の水が汚い理由】
①60年くらい前から汲取り式に変わり下水道が流行りはじめる
②東京は費用の節約と工期の短縮をするべく雨水とうんこ汁をまとめて流す「合流式」という下水道管を広い範囲で採用
③下水は少しずつしか浄化できず、大雨が降ると手に負えないためそのまま流す— 髪型 (@mdkbis) 2019年8月15日
日本の下水処理能力は高度だと思っていた。
豪雨の時は、糞尿が湾にそのまま流れ込むのを知って驚いてる。ずっと活動してるはずなのに、知られていない。
当事者を国会に送るべき。#オリンピック #れいわ新選組【3年前の記事】
五輪を迎える東京湾は死にかけている https://t.co/FgaiLfksiX— ボナロワ (@milk_agar) 2019年8月13日
東京都が下水処理せぬ日は年間100日です。1時間に2ミリの降雨あれば、下水処理せず放水してます。
下水貯水タンクが満杯になるから。し尿だけでなく、柔軟剤や合成洗剤、タバコなども流れてしまう東京湾。。
オリンピックに向け二次処理施設設置の約束であったが、間に合うのか?— 肩肘張子 (@katahiji5353) 2019年8月14日
東京湾がきれいになったというのは昔のヘドロの海に比べればであって、首都圏の下水の大半が流れ込む湾は人が泳ぐ海ではないだろう。
— 中嶋 哲史 (@J_J_Kant) 2019年8月17日
強めの雨が降ると下水がそのまま東京湾に流れる方式だから,雨が降らないように祈るしかないって言ってたはず。想定通りじゃん。前回の東京五輪では開会式を秋雨が終わり,晴れの特異日である10月10日に設定するなど合理的だったのに,今回はぐだぐだ過ぎる。マラソンコースも軽井沢などに変更すべし… https://t.co/H6hr2xwkl5
— 三日画師 (@43days) 2019年8月17日
最近、関東地方では大雨が降っていないので、雨水の流れ込みによるオーバーフローは考えにく。よってふつうに東京湾の水質が悪い。
下水処理場だけが原因とは言い切れないが、遊泳する水質になく、来年までに改善するとは思いにくい。
トライアスロンの場所を神奈川や千葉にした方がよいと思う。— あんみつ (@fvkoifxxn) 2019年8月17日
下水道を民営化したら、絶対に汚水問題は放置されますからね(笑)
下水道収入だけを民営化企業から美味しくいただかれ東京の下水は今のまま放置、そして東京湾の汚染は際限なく悪化する https://t.co/uhE44HkqKu
— SeriousTom (@SeriousTom1) 2019年8月17日
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