愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に交付する予定だった補助金を取り消しとした問題で、政府が改めて「検閲ではない」との認識を示しました。
9月27日の記者会見で菅官房長官は「今回の決定は、補助金申請の手続きに関して不適当な行為が認められたことによるものだ。文化庁が、関係法令と交付要綱などに沿って適切に判断した」と述べ、今回の手続きは問題がないと言及。
展示内容で判断したわけではないとした上で、憲法が禁じる「検閲」にはあたらないと言葉を強めています。
また、萩生田文部科学大臣も記者会見で「今回の場合は、本来予見をして準備すべきことをしていなかったり、申請通りの中身になっていなかったりしており、残念ながら補助の対象にならないと判断した」などと発言し、展示の中身は全く関与していないと強調していました。
記者会見を見ると、政府としては「あくまでも会場側の申請内容に問題があった」というスタンスだと言えるでしょう。
ただ、市民からの抗議が殺到して表面化した問題だけに、抗議が無ければそのまま認めていたという話になるわけで、この点について政府が具体的なコメントを出していないのは疑問があるところです。
文化庁が愛知県で開かれている国際芸術祭に交付する予定だった補助金を、全額交付しない決定をしたことについて、菅官房長官は、展示内容による判断ではないとして憲法が禁じる「検閲」にはあたらないという認識を示しました。
愛知県で開かれている国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」に交付する予定だった補助金を、全額交付しない決定をしたことについて、萩生田文部科学大臣は、記者会見で、展示内容による判断ではないと強調しました。
トリエンナーレ終わったら様々な重荷を全て捨てて自由に行きていくんだ……。
— 津田大介 (@tsuda) 2019年9月25日
#文化庁前デモ0926 に来ました。
アートをまもれ。
自由をまもれ。
検閲やめろ。
文化庁しっかりして。
怒りの声が止まらない文化庁前。「自由に表現したり、本を書いたり、できなくなるような社会はイヤだ」
マイクを持つ人も次々と。
補助金不交付、撤回を!
自由を求める行動はまだ、ここから。 pic.twitter.com/WAeyZgnpt9— 吉良よし子 (@kirayoshiko) 2019年9月26日
#トリエンナーレ の #補助金 廃止。 #菅義偉 氏に説明を求めても「 #文化庁 が判断」と逃げ、コメントせず。 #表現の自由 への不当な弾圧を許してはいけない。
主催者から「安倍政権になりチェックが厳しい。福島、慰安婦、朝鮮などはNGワード。背くと首相周辺からクレーム」https://t.co/fKqeIydrib
— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) 2019年9月27日
僕も署名しましたけれど、「上の顔色」をうかがっての補助金不交付に変更はないでしょう。「日本の官僚にはもう何も期待しない」という言葉が喉元まで出かかっているんですけれど、文化庁の中でも地団駄踏んで悔しがっている人がきっといると思います。がんばってください。
— 内田樹 (@levinassien) 2019年9月27日
わずか1日ですでに7万近くの署名が集まっています。補助金不交付の文化庁の判断に強く抗議します。 https://t.co/lAT5fMtW0c
— 福山哲郎・立憲民主党(りっけん) (@fuku_tetsu) 2019年9月27日
普通の人は補助金や助成金の申請をする機会がないから分からないのでしょうが、本当にその通りなのです。あいちトリエンナーレへの補助金不交付は検閲ではなく、萩生田大臣も「申請通りに出していただいて、それを実現していただければ、きちんとお支払いすることになる」と述べています。 https://t.co/YkyOKvwHJc
— 田邉 正広 (@TANABE_Masahiro) 2019年9月27日
あ~、補助金や助成金に関する基本的な誤解があるんだな。
「申請は超めんどくさい(かっちり書類を整えないといけない)」だけじゃなく、「申請内容と実際の使用した目的が異なってたら、返還を要求される」もんですが。
後出しでも何でもなく金返せって言われるよ。
— KGN (@KGN_works) 2019年9月26日
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