11月5日に国会の文部科学委員会で、英語の民間試験導入に関する参考人招致が行われました。
参考人として招かれたのは日本私立中学高等学校連合会の吉田晋会長、全国高等学校長協会の萩原聡会長、ベネッセコーポレーション学校の山﨑昌樹カンパニー長、京都工芸繊維大学教の羽藤由美教授です。
答弁の中で羽藤教授は「制度の実現が困難であることは複数の民間試験を利用する方針が固まった時点でほぼ見えていました。多くの研究者が問題を指摘していましたが、耳を傾けることなくここまで来てしまいました」と述べ、制度そのものに欠陥があったと指摘。
さらに続けて、民間団体に依存する方式は公平性の観点から大きな問題があるとして、「民間試験団体は営利で成り立つ事業者であることを前提としなければいけません。試験団体にとっては利潤の追求とテストの公平性には関係があります。一回2万5380円のIELTS(アイエルツ)と6820円のGTECが同じ品質のテストとは思えません。採算にあったことしか出来ないんです」と強調していました。
最後には「共通テストを丸ごと民間試験に委ねることは出来ない」との言葉を投げかけ、大学受験の共通テストを民間委託するのは反対だとしています。
ベネッセの山﨑昌樹カンパニー長からは民間委託に前向きなコメントもありましたが、公平性の担保などで具体案が無く、国民の多くも民間委託に懐疑的な意見となっていました。
大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入が延期されたことを受けて、衆議院文部科学委員会で学校関係者などを招いて参考人質疑が行われました。参考人からは試験に向けた学習を進めてきた生徒の救済や、制度の抜本的な見直しを求める意見が出されました。
採点は学生アルバイト。
本気?と耳を疑いました。
英語民間試験のみならず、更に立ち止まるべきです。
来週火曜、衆議院文科委員会で参考人質疑があります。大学入試 国語・数学の記述式も中止求める声 #SmartNews https://t.co/wCuVY26WKA
— 蓮舫・立憲民主党(りっけん) (@renho_sha) 2019年11月1日
羽藤参考人「試験はそれぞれ測る能力が違う。異なる試験の成績を比べることは出来ない。例えば50メートル走とマラソンのタイムを比べて、走る能力がどっちが上とか言えないのと同じ。英語力といってもテストによって測るものは全然違う」
これが全て。制度設計自体に無理があるのだから中止一択。
— 異邦人 (@Narodovlastiye) 2019年11月5日
とても印象的な、笑うベネッセくん
11/5 衆院・文部科学委員会
高大接続改革[英語民間試験]参考人・質疑
ベネッセコーポレーション学校カンパニー長 山﨑昌樹
菊田真紀子・立憲の質問への答弁 pic.twitter.com/AywXxCjZbV— 国民投票法「採決」させないッ! (@xzjps) 2019年11月5日
大学入試問題は記述式はもちろん、英語についてもまだ終わっていません。
参考人招致されたB社はGTECの質の高さを嬉々として説いておりましたが、実態は杜撰な採点で有名な試験です。
ぜひ真相の解明をお願いします。 https://t.co/tv42hqNE63— 炮筒子 (@LRwKojItiOzfHTb) 2019年11月5日
今日の文科委員会では参考人の皆様より大学入学者選抜における英語四機能等に関してご意見をいただきました。
— 浮島とも子 (@Tomo_Ukishima) 2019年11月5日
英語4技能は大切だけど、限られた学校の授業時間を「読」「書」「聴」「話」で4等分すればいいって話ではないし、入試では「読」「書」「聴」「話」をそれぞれ25点ずつにして合計100点にすべきということもない。羽藤先生の参考人答弁でよくわかった。
— しぎょういつみ「”入試改革”を考える予備校講師の会」世話人 (@s_itsme) 2019年11月5日
文科委員会
参考人の誰かが
オリンピックやワールドカップなどの世界大会では英語でのコミュニケーションが必要不可欠
と言ったように聞こえたけど、本気ですか?
どうしたらそんな「英語中心主義」みたいな考えになれるの?
— 田中健一 (@TNK_KNCH) 2019年11月5日
英語民間試験の参考人質疑。実際に見ていないから強くは言わないけど、流れてくる情報を見ていると、金儲けの匂いがプンプンして、本当に萎える。大学入試センターが一括でやるのが、低コストで公平だと分かりきっている。仮に4技能をやるなら、大学入試センターがしっかりしたものを作って欲しい。
— TETE@家庭教師×九州住み×子育て×家づくり×webライティング・ブログ初心者 (@HTETEI12) 2019年11月5日
国会、見ものです!
参考人として招かれている人たちがそれぞれの立場で、入試英語試験問題の、よいこと、おかしなことを、指摘されます。#大学入試改革 #民間英語試験 #参考人招致 https://t.co/sJSvkr55SW— たけやま彩子 (@takeyamasaiko2) 2019年11月5日
本日の文部科学委員会参考人質疑でも取り上げられましたが、延期に伴う損害賠償の件。素朴な疑問として、英語民間試験の制度設計時から関わった利害関係者がその制度不備や準備不足が理由で延期したのに損害賠償なんて言えるのか。
— きいたかし(城井崇) (@kiitakashi) 2019年11月5日
英語民間試験
羽藤由美(参考人 京都工繊大)氏の話を聴けば、何が問題だったかよく判ります。質疑によって、さらに問題点が浮き彫りになります。20191105衆議院文部科学委員会(国会中継)https://t.co/NIANd5fUR2
— 加勢 仁 (@kase_jin) 2019年11月5日
国会審議、ずっと聞けていなかったのですが、やっと少し、今日の衆議院・文科委員会、参考人質疑を聞きかじることができました。
羽藤先生のお話がとてもよかった!
共通試験は英語のみならずすべて根本的な見直しとし、専門知をいかして本当に子どもたちのためになる議論をしてほしいです。
— 名なしのめがね (@noname_grasses) 2019年11月5日
衆院の参考人招致。羽藤由美教授が圧倒的でした。
「破綻することは必至。多くの研究者が言っていた。なぜもっと早く止められなかったのか。(私は)洞穴に叫び続けるようだった」「マイナーチェンジならまた同じことに。ゼロから考え直してほしい」— 刀祢館正明 (@tonemasa57) 2019年11月5日
衆議院文部科学委員会。感想。羽藤由美教授の答弁。学問的なエビデンスのみならず、自分の大学の入試や教育の実際を引用。スピーキング力向上には話す練習だけでは効果がない、またスピーキング試験は成績差があまりつかず、大学入試で重きを置くのは疑問だという主張。説得力があった。
— しぎょういつみ「”入試改革”を考える予備校講師の会」世話人 (@s_itsme) 2019年11月5日
羽藤由美だけがまともだった今日の文部科学委員会参考人
文部科学行政の基本施設に関する件(高大接続改革)
参考人 吉田晋(日本私立中学高等学校連合会会長)
萩原聡(全国高等学校長協会会長)
山﨑昌樹(株式会社ベネッセコーポレーション学校カンパニー長)
羽藤由美(京都工芸繊維大学教授) https://t.co/3Kl5Pdh88P— Swim57 山本太郎、小川淳也、オシドリ支持 (@osamum2012) 2019年11月5日
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