*弁護団会見
日産自動車の元会長であるカルロス・ゴーン氏の弁護団が辞任する方向で検討していることが分かりました。
ゴーン氏の弁護人である弘中弁護士はメディアの取材に「いずれ辞任しないとしょうがない」とコメントし、近いうちにゴーン氏と連絡を取りたいと言及。
今後はゴーン氏と接触するための手段を模索するとしています。
また、高野隆弁護士はブログを通して、「とりわけ、妻キャロルさんとの接触禁止という、国際人権規約に違反することが明白な保釈条件が、どんなに手を尽くしても解除されないことに、彼は絶望を感じていた」との見解を示し、妻のキャロルさんと会えないことがゴーン氏に出国を決意させた可能性があると指摘。
更に続けて、「実際のところ、私の中ではまだ何一つ整理できていない。が、一つだけ言えるのは、彼がこの1年あまりの間に見てきた日本の司法とそれを取り巻く環境を考えると、この密出国を『暴挙』『裏切り』『犯罪』と言って全否定することはできないということである」と語り、ゴーン氏の出国に一定の理解を示していました。
カルロス・ゴーン氏の出国騒動は様々な反応が見られ、ゴーン氏を無法者として批判する声から、日本の司法制度のズサンさを指摘する声まで賛否両論となっています。
今回の騒動で日本の司法制度が改善する子を期待する意見もあり、これからどうなるのか世界が固唾を飲んで見守っているところです。
ゴーン被告弁護団が辞任検討 「来週にも連絡取りたい」 レバノン逃走
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200104-00000060-jij-soci
日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(65)がレバノンに逃走した事件で、弁護人の弘中惇一郎弁護士は4日、取材に応じ、弁護団が辞任を検討していることを明らかにした。
彼が見たもの
https://blogos.com/article/427480/
とりわけ、妻キャロルさんとの接触禁止という、国際人権規約に違反することが明白な保釈条件が、どんなに手を尽くしても解除されないことに、彼は絶望を感じていた。
「これは刑罰じゃないか。一体いつになったらノーマルな家族生活を送ることができるんだ。」
この正当な問いに私はきちんと答えることができなかった。「努力する」としか言えなかった。
弁護人の事務所で弁護人立ち会いのうえでわずか1時間Zoomでキャロルさんと会話することすら認めないという裁判官の決定を知らせたとき、彼は力なく「オーケー」というだけだった。怒りの表情すらなかった。
それが12月初旬のことだった。
クリスマス・イブの昼下がり、島田一裁判官が1ヶ月ぶりに認めた妻との1時間のビデオ面会に私は立ち会った。二人はお互いの子どもたち、親兄弟姉妹その他の親族や友人、知人ひとりひとりの近況や思い出話を続けた。話題が尽きない。そろそろ制限時間の1時間が経とうとするとき、彼はノート・パソコンの画面に向かって言った。
「君との関係は、子供や友人では置き換えることはできない。君はかけがえのない存在だ。愛してるよ、Habibi。」
私は、日本の司法制度への絶望をこのときほど強く感じたことはない。ほとんど殺意に近いものを感じた。
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