外務省が公式ホームページを通して、中国全土の日本人に一時帰国を検討するように呼び掛けました。
外務省は新型コロナウイルスによる感染症は引き続き拡大しているとして、中国の湖北省以外でも感染のリスクや交通機関閉鎖で孤立する恐れがあると指摘。
情勢が急激に悪化する可能性も考えられると言及し、在中国在留邦人及び海外渡航者を対象にして、日本への一時帰国や中国への渡航延期を至急検討するように促していました。
ここまで強い表現で外務省が注意喚起情報を出すのは異例で、それだけ新型コロナウイルス騒動を重く見て、決断したと思われます。
外務省 中国における新型コロナウイルスに関する注意喚起(その10)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo_2020C027.html
2020年02月12日
中国にお住まいの皆様及び渡航中又は渡航予定の皆様へ1 新型コロナウイルスによる感染症は引き続き拡大しており,中国では,湖北省全域での公共交通機関の停止や駅・空港の閉鎖等に続き,各地において交通規制や外出制限が行われています。
2 加えて,日系航空会社を含む各国の航空会社も相次いで中国との航空便の運休・減便を発表しており,現地在留邦人及び海外渡航者の方の移動に大きな影響が出ることが見込まれます。
3 浙江省においては,感染者数が1000人を超え,また1万人当たりの感染者数も0.2人に近接し,湖北省に次ぐ水準になっています。また,浙江省政府は,同省南東部を中心に,以下の地域において感染のリスクが高くなっていることを発表しています。これらの地域においては,人の移動などに対して今後さらに厳しい規制措置が講じられる可能性があるほか,他の地域よりも感染拡大の封じ込めに時間を要することが懸念されます。
(参考)浙江省政府による感染リスク評価
[リスクが高い]温州市(楽清)
[リスクが比較的高い]温州市(鹿城、瑞安、瓯海、永嘉、平陽、泰順),寧波市(海曙、慈溪),台州市(温岭),杭州市(余杭、江干、桐盧)4 以上の状況等も踏まえ,我が国は本12日,本邦への上陸の申請日前14日以内に浙江省における滞在歴がある外国人等についても,特段の事情がない限り,入国を制限することとしました(すでに湖北省について同様の措置を実施中)。
5 在中国在留邦人及び海外渡航者におかれましては,上記を踏まえ,また今後,その他の中国各地においても状況が急激に悪化する可能性も念頭に,情報収集等に万全を期すとともに,日本への早期の一時帰国や中国への渡航延期を至急御検討ください。
(問い合わせ窓口)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903
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